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    <updated>2011-05-21T03:37:59Z</updated>
    <subtitle>Silicon Valley Japanese Entrepreneur Network (SVJEN)</subtitle>
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    <title>特別イベント「いま、シリコンバレーから東北に向けて何ができるかを考える会」を開催します。</title>
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    <published>2011-05-20T20:32:02Z</published>
    <updated>2011-05-21T03:37:59Z</updated>
    
    <summary>　今まで、SVJENでは、様々なイベントを実施して参りましたが、今回は3月11日に東北で起きた大地震の後、東北地方の方はどのように過ごされ、考えてこられたか生の声を聞かせて頂きたいとLIVEで仙台と繋げます。 そして、東北地方 に向けて何をすべきかを色々と考えている中、具体的に何をして良いやら分からず時間を過ごされた方々も多いと思いますが、今回のイベントでは、「いま、シリコンバレーから何をすべきかを考える会」と題して、皆さんで、東北地方の復興に協力できる事を一緒に考えたいと思います。特に起業家である必要はありません。どなたでもお越しください。 皆さんのご参加を心よりお待ち申し上げます。 会の名称：「いま、シリコンバレーから東北に向けて何ができるかを考える会」 1．日時　 2011年６月９日 （木曜日） 2．スピーカー　宮城県 県庁　高橋富雄氏 みやぎモバイルビジネス研究会　原亮氏 トライポッドワークス　菊池務氏 3．場所　Pacific Athletic Club 200 Redwood Shores Parkway Redwood City, CA 94065 phone: 650.593.1112 http://www.pacclub.com/web/site/dining/index.jsp 4．スケジュール： 　　　　5：30−6：30 受付、ネットワーキング 6：30−7：15 パネルディスカッション（仙台市とライブ中継） 　　　 7：15−8：45 討論会、ネットワーキング 5．参加費：無料 東北復興支援に向けての寄付をよろしくお願いします。 6．定員：150名(定員になり次第、締め切らせていただきます) 　　　尚、事前登録制のため当日の受付（参加）は一切お断りしておりますので 　　　あらかじめご了承ください。 登録方法：参加ご希望の方は、6月6日(月)までにこちらにてご登録ください。尚、お問い合わせ等は、info@svjen.org宛てにご一報下さい。SVJEN事務局にてお申し込み内容を確認の上、お返事申し上げます。尚、必ずお一人様ずつの登録をお願いいたします。...</summary>
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        <![CDATA[<p>　今まで、SVJENでは、様々なイベントを実施して参りましたが、今回は3月11日に東北で起きた大地震の後、東北地方の方はどのように過ごされ、考えてこられたか生の声を聞かせて頂きたいとLIVEで仙台と繋げます。<br />
そして、東北地方<br />
に向けて何をすべきかを色々と考えている中、具体的に何をして良いやら分からず時間を過ごされた方々も多いと思いますが、今回のイベントでは、「いま、シリコンバレーから何をすべきかを考える会」と題して、皆さんで、東北地方の復興に協力できる事を一緒に考えたいと思います。特に起業家である必要はありません。どなたでもお越しください。</p>

<p>皆さんのご参加を心よりお待ち申し上げます。</p>

<p>会の名称：「いま、シリコンバレーから東北に向けて何ができるかを考える会」</p>

<p>1．日時　      2011年６月９日 （木曜日）<br />
2．スピーカー　宮城県 県庁　高橋富雄氏<br />
		みやぎモバイルビジネス研究会　原亮氏<br />
		トライポッドワークス　菊池務氏<br />
3．場所　Pacific Athletic Club<br />
200 Redwood Shores Parkway<br />
Redwood City, CA 94065<br />
phone: 650.593.1112<br />
http://www.pacclub.com/web/site/dining/index.jsp<br />
4．スケジュール：<br />
　　　　5：30−6：30    受付、ネットワーキング<br />
	6：30−7：15	パネルディスカッション（仙台市とライブ中継）<br />
　　　	7：15−8：45    討論会、ネットワーキング<br />
5．参加費：無料<br />
	東北復興支援に向けての寄付をよろしくお願いします。</p>

<p>6．定員：150名(定員になり次第、締め切らせていただきます)<br />
　　　尚、事前登録制のため当日の受付（参加）は一切お断りしておりますので<br />
　　　あらかじめご了承ください。</p>

<p> 登録方法：参加ご希望の方は、6月6日(月)までに<a href="http://svjen.org/sv4jpn/?page_id=8">こちら</a>にてご登録ください。尚、お問い合わせ等は、info@svjen.org宛てにご一報下さい。SVJEN事務局にてお申し込み内容を確認の上、お返事申し上げます。尚、必ずお一人様ずつの登録をお願いいたします。<br />
Silicon Valley Japanese Entrepreneur Network　スタッフ一同<br />
</p>]]>
        
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    <title>田巻　理恵 ／ Rie Tamaki</title>
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    <published>2011-05-05T21:45:36Z</published>
    <updated>2011-05-06T04:57:13Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[関西学院大学心理学科卒業後、オランダ銀行（ABN AMRO）勤務、1987年渡米、コロンビア大学修士号取得後、ニューヨークの日系ＩＴ企業でマーケッティング、金融機関でキャッシュマネジメント営業、2000年にカリフォルニアに移る。シリコンバレーの米系および日系銀行勤務後、現在マニュファクチャラーズ銀行日系アジア部勤務。地元日本人起業家の支援も活発に行う。&nbsp;サンノゼ支店代表番号:408-467-5500田巻理恵&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 直通番号:408-467-5503rtamaki@manubank.com...]]></summary>
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        <![CDATA[<p><br /><img vspace="12" hspace="12" border="0" align="left" src="http://svjen.org/archives/RieTamaki.JPG" />関西学院大学心理学科卒業後、オランダ銀行（ABN AMRO）勤務、1987年渡米、コロンビア大学修士号取得後、ニューヨークの日系ＩＴ企業でマーケッティング、金融機関でキャッシュマネジメント営業、2000年にカリフォルニアに移る。シリコンバレーの米系および日系銀行勤務後、現在マニュファクチャラーズ銀行日系アジア部勤務。地元日本人起業家の支援も活発に行う。</p><p>&nbsp;</p><p><br />サンノゼ支店代表番号:408-467-5500<br />田巻理恵&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 直通番号:408-467-5503<br />rtamaki@manubank.com <br /></p>]]>
        
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    <title>第25回ラウンドテーブル</title>
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    <published>2011-04-29T23:03:31Z</published>
    <updated>2011-04-30T06:27:22Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆Silicon Valley Japanese Entrepreneur Network（SVJEN）から第25回ラウンドテーブルのお知らせです。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆SVJENラウンドテーブルは毎回テーマを決め、そのテーマを中心とした討論会を通じて起業家同士の交流を深めると同時に、さまざまな意味での情報交換により若手起業 家や起業を志望している方々への支援をしていこう、という主旨で開催されております。そして起業をされ様々な経験やミッションをお持ちの皆様との交流を通じ、より多くの日本人起業家を輩出できるような支援とネットワーク作りをしていきたいと考えております。2011年2回目のRTは、昨今の投資事情やITの隆盛に伴い中々大規模な資金を準備することが難しい状況の中で、会社をスタートアップされた皆さんが限られたBUDGETの中で効率的にセールスやマーケティングを行うための方法として、最近注目を集めているソーシャルメディアを利用したノウハウを、SVJENのIT担当CTOとして、またメディアクラフトラボ社の代表としてご活躍されている高坂悟郎さんにお話し頂きます。＜第21回SVJENラウンドテーブル＞「ソーシャルメディアマーケティングを活用する」ビジネスのマーケティングの場がマスメディアからソーシャルメディアに移行し、スモールビジネスでも上手に活用すれば低コストで効率のよいPRができるようになりました。その反面、インタラクティブな対応を求められるソーシャルメディアでは対応に疲れて失敗してしまうケースも多く見られます。スモールビジネスに焦点をあて、いかに効率よくソーシャルメディアをマーケティングに活用してゆくのか、実際の事例などを紹介しながら質疑応答を中心にすすめて行きます。１．日時　&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; ５月１７日 （火曜日）２．スピーカー　高坂悟郎氏　（メディアクラフトラボLLC）　　http://www.mediacraftlabs.com/index.html３．場所　Conference Room 3rd Floor&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; (Manufacturers Bankの入っているビル)&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 100 Century Center Court&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; San Jose, CA&nbsp; 95112&nbsp;スケジュール： 6：00&minus;6：30&nbsp;&nbsp;&nbsp; 受付、ネットワーキング　　　　　&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 6：30&minus;8：30&nbsp;&nbsp;&nbsp; ラウンドテーブル、討論会　　　　　&nbsp;登録方法：参加ご希望の方は、5月13日(金)までに下記内容を明記の上、facebookの SVJEN Groupでイベントに参加するか、メールで、info@svjen.org 宛てにご一報下さい。１) お名前　２）起業内容（具体的にどのような起業をされているか、　　　　　　　　また起業志望の方は起業のご計画とご予定などを明記ください）事務局にてお申し込み内容を検討の上、お返事申し上げます。尚、必ずお一人様ずつの登録をお願いいたします。また営業活動を目的としての名刺交換等は、ご遠慮いただいております。あらかじめご了承ください。参加費：ラウンドテーブル：＄5　　　　　懇親会：実費　定員：２０名(定員になり次第、締め切らせていただきます)　　　なお、事前登録制のため当日の受付（参加）は一切お断りしておりますので　　　あらかじめご了承ください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。Silicon Valley Japanese Entrepreneur Network　スタッフ一同...]]></summary>
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        <![CDATA[◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆<br /><br />Silicon Valley Japanese Entrepreneur Network（SVJEN）から<br /><br />第25回ラウンドテーブルのお知らせです。<br /><br />◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆<br /><br /><br /><br />SVJENラウンドテーブルは毎回テーマを決め、そのテーマを中心とした討論会を通じて起業家同士の交流を深めると同時に、さまざまな意味での情報交換により若手起業 家や起業を志望している方々への支援をしていこう、という主旨で開催されております。そして起業をされ様々な経験やミッションをお持ちの皆様と<br />の交流を通じ、より多くの日本人起業家を輩出できるような支援とネットワーク作りをしていきた<br />いと考えております。<br /><br /><br /><br />2011年2回目のRTは、昨今の投資事情やITの隆盛に伴い中々大規模な資金を準備することが難しい状況の中で、会社をスタートアップされた皆さんが限られたBUDGETの中で効率的にセールスやマー<br />ケティングを行うための方法として、最近注目を集めているソーシャルメディアを利用したノウハウを、SVJENのIT担当CTOとして、またメディアクラフトラボ社の代表としてご活躍されている高坂悟郎さんにお話し頂きます。<br /><br />＜第21回SVJENラウンドテーブル＞<br /><br />「ソーシャルメディアマーケティングを活用する」<br /><br />ビジネスのマーケティングの場がマスメディアからソーシャルメディアに移行し、スモールビジネスでも上手に活用すれば低コストで効率のよいPRができるようになりました。その反面、インタラクティブな対応を求められるソーシャルメディアでは対応に疲れて失敗してしまうケースも多く見られます。<br /><br />スモールビジネスに焦点をあて、いかに効率よくソーシャルメディアをマーケティングに活用してゆくのか、実際の事例などを紹介しながら質疑応答を中心にすすめて行きます。<br /><br /><br /><br />１．日時　&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; ５月１７日 （火曜日）<br /><br />２．スピーカー　高坂悟郎氏　（メディアクラフトラボLLC）<br /><br />　　http://www.mediacraftlabs.com/index.html<br /><br /><br /><br />３．場所　Conference Room 3rd Floor<br /><br />&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; (Manufacturers Bankの入っているビル)<br /><br />&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 100 Century Center Court<br /><br />&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; San Jose, CA&nbsp; 95112<br /><br /><br /><br />&nbsp;スケジュール： 6：00&minus;6：30&nbsp;&nbsp;&nbsp; 受付、ネットワーキング<br /><br />　　　　　&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; 6：30&minus;8：30&nbsp;&nbsp;&nbsp; ラウンドテーブル、討論会<br /><br />　　　　　<br /><br />&nbsp;登録方法：参加ご希望の方は、5月13日(金)までに下記内容を明記の上、facebookの SVJEN Groupでイベントに参加するか、メールで、<br /><br />info@svjen.org 宛てにご一報下さい。<br /><br /><br /><br />１) お名前　<br /><br />２）起業内容（具体的にどのような起業をされているか、<br /><br />　　　　　　　　また起業志望の方は起業のご計画とご予定などを明記ください）<br /><br /><br /><br />事務局にてお申し込み内容を検討の上、お返事申し上げます。<br /><br />尚、必ずお一人様ずつの登録をお願いいたします。また営業活動を目的としての<br /><br />名刺交換等は、ご遠慮いただいております。あらかじめご了承ください。<br /><br /><br /><br />参加費：ラウンドテーブル：＄5<br /><br />　　　　　懇親会：実費　<br /><br /><br /><br />定員：２０名(定員になり次第、締め切らせていただきます)<br /><br />　　　なお、事前登録制のため当日の受付（参加）は一切お断りしておりますので<br /><br />　　　あらかじめご了承ください。<br /><br /><br /><br />皆様のご参加を心よりお待ちしております。<br /><br />Silicon Valley Japanese Entrepreneur Network　スタッフ一同]]>
        
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    <title>「2015年に日本の財政破綻が発端となって、日本発の金融危機が起こるのか？」</title>
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    <published>2011-03-28T21:58:45Z</published>
    <updated>2011-03-29T05:07:16Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[トランス・パシフィック・ベンチャーズ（Trans Pacific Ventures LLC）President &amp; CEO安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)&nbsp;&nbsp;2015年に日本の財政破綻が発端となって、日本発の金融危機が起こるのか？日本の財政破綻を懸念する声が海外でめっきり増えてきた。財政破綻とは日本政府が国債（すなわち借金）を返済できなくなることである。何しろ日本の国債発行残高はGDPに比較して断トツの世界一なのだ。&nbsp;&nbsp;昨年5月に財政破綻したギリシャより大きいのだ。だが日本政府は「大丈夫だ」と言い続けてきた。理由は二つある。日本国債の保有者の96％は日本の投資家だからだ。日本の投資家は日本の金融機関、ゆうちょ銀行、年金基金等である。我々が銀行に預けた預金は、銀行が日本国債を購入することで間接的に国債を保有していることになる。　それはその通りと思う。だがこの状況をいつまで続けられるのか。2011年度の予算を見てみよう。税収は41兆円しかないのに、歳出は97兆円に達する。不足分を補うために44兆円の国債を発行するという。　これを支える貯蓄1400兆円についても今後増える見通しは立てにくい。日本は経済停滞が続き、日本人の所得は伸びていない。生活が苦しくなれば貯金を払い出さざるを得ない。1400兆円は減少する可能性が高い。そう遠くない将来に、国債発行残高が国民貯蓄を上回る時が来る。その時には外国に借金をせざるを得なくなる。　IMFは、「日本の国債残高は2015年に国民貯蓄を上回る」と試算している（英エコノミスト誌の報道）。その根拠は早いピッチの国債の発行と貯蓄の減少見通しにある。10年前の国債発行残高は389兆円だった。それが2011年度には943兆円になる。この10年間で毎年55兆円ずつ国債残高を増やしてきたことになる。　では諸外国に安心してもらうようにするには、どうすればよいのだ。国債発行に頼らなくても済むように、厳しい財政規律を導入するしかない。それには税収を上げ、支出を抑えるしかない。　ちなみに、現在の消費税5％を10％にすると10兆円の税収増になる。20％に増やすと30兆円の税収増になる。それでもまだ国債を減らすことはできない。国債残高を現状水準で止めるには27％の消費税導入が必要である。子ども手当などをばら撒いておれる状況には全くないのである。　貯蓄を食い潰した時の資金調達は日本に不利になる。日本国債の平均利回りは現在1.7％程度と低利であるが、日本政府が外債を発行しようとすれば海外の投資家は高い利回りを要求してくるだろう。　どの水準の金利になるかはヘッジファンドが決めるだろう。「日本は危ない国だ」というレッテルを貼られると、ヘッジファンドがクレジット・デフォルト・スワップを使って、日本国債の価格を下落させ、金利を上昇させる。日本政府に金利の決定権はない。　もう一つの問題はどの国が日本を助けてくれるかである。米国は自国の財政をバランスさせるのに精一杯である。欧州も域内問題国の救済で忙しい。IMFは日本のような大国が倒産するのを前提としていない。救済するには日本の負債額が余りに大き過ぎるのである。海外メディアは日本を救済できるのは中国以外にないとみる。中国の外貨保有額は240兆円もあるからだ。だが中国が実際に日本を助けてくれるかは大きな未知数だ。　日本はいま来年度予算編成の時期にある。だが、根本的な日本の問題に向き合った議論は全くない。与党は小沢問題でガタガタしているし、野党は政権交代させることしか頭にない。日本の将来に向けた議論はせずに、政党間の足の引っ張り合いだけに終始している。　日本人は太平洋戦争の終結を最後の最後まで引き伸ばし、原爆を浴びた。戦後の復興は米国主導で行われた。過去70年間に、日本人には自国の命運を左右する大問題を自らの手で解決した実績がない。「日本の倒産」を日本人自らの政治的意思で未然に防ぐことができるのか。それともまた重大な決断を「外圧」に委ねるのか。いま日本が世界から問われているのは、日本人の「政治的成熟度」すなわち「民度」であるように思われる。　　 （ダイヤモンド・オンラインシリコンバレーで考える　安藤茂彌より転載）安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)...]]></summary>
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        <![CDATA[<p align="right">トランス・パシフィック・ベンチャーズ（<span>Trans Pacific Ventures LLC</span>）<span><br /></span><span>President &amp; CEO<br /></span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)</span></p><p align="right">&nbsp;</p><p align="left">&nbsp;2015年に日本の財政破綻が発端となって、日本発の金融危機が起こるのか？<br /><br />日本の財政破綻を懸念する声が海外でめっきり増えてきた。財政破綻とは日本政府が国債（すなわち借金）を返済できなくなることである。何しろ日本の国債発行残高はGDPに比較して断トツの世界一なのだ。</p><p align="left">&nbsp;</p><p align="left"><img border="0" src="http://svjen.org/archives/pic1.jpg" />&nbsp;</p><p>昨年5月に財政破綻したギリシャより大きいのだ。だが日本政府は「大丈夫だ」と言い続けてきた。理由は二つある。日本国債の保有者の96％は日本の投資家だからだ。日本の投資家は日本の金融機関、ゆうちょ銀行、年金基金等である。我々が銀行に預けた預金は、銀行が日本国債を購入することで間接的に国債を保有していることになる。</p><br />　それはその通りと思う。だがこの状況をいつまで続けられるのか。2011年度の予算を見てみよう。税収は41兆円しかないのに、歳出は97兆円に達する。不足分を補うために44兆円の国債を発行するという。<br /><br />　これを支える貯蓄1400兆円についても今後増える見通しは立てにくい。日本は経済停滞が続き、日本人の所得は伸びていない。生活が苦しくなれば貯金を払い出さざるを得ない。1400兆円は減少する可能性が高い。そう遠くない将来に、国債発行残高が国民貯蓄を上回る時が来る。その時には外国に借金をせざるを得なくなる。<br /><br />　IMFは、「日本の国債残高は2015年に国民貯蓄を上回る」と試算している（英エコノミスト誌の報道）。その根拠は早いピッチの国債の発行と貯蓄の減少見通しにある。10年前の国債発行残高は389兆円だった。それが2011年度には943兆円になる。この10年間で毎年55兆円ずつ国債残高を増やしてきたことになる。<br /><br />　では諸外国に安心してもらうようにするには、どうすればよいのだ。国債発行に頼らなくても済むように、厳しい財政規律を導入するしかない。それには税収を上げ、支出を抑えるしかない。<br /><br />　ちなみに、現在の消費税5％を10％にすると10兆円の税収増になる。20％に増やすと30兆円の税収増になる。それでもまだ国債を減らすことはできない。国債残高を現状水準で止めるには27％の消費税導入が必要である。子ども手当などをばら撒いておれる状況には全くないのである。<br /><br /><br /><br />　貯蓄を食い潰した時の資金調達は日本に不利になる。日本国債の平均利回りは現在1.7％程度と低利であるが、日本政府が外債を発行しようとすれば海外の投資家は高い利回りを要求してくるだろう。<br /><br />　どの水準の金利になるかはヘッジファンドが決めるだろう。「日本は危ない国だ」というレッテルを貼られると、ヘッジファンドがクレジット・デフォルト・スワップを使って、日本国債の価格を下落させ、金利を上昇させる。日本政府に金利の決定権はない。<br /><br />　もう一つの問題はどの国が日本を助けてくれるかである。米国は自国の財政をバランスさせるのに精一杯である。欧州も域内問題国の救済で忙しい。IMFは日本のような大国が倒産するのを前提としていない。救済するには日本の負債額が余りに大き過ぎるのである。海外メディアは日本を救済できるのは中国以外にないとみる。中国の外貨保有額は240兆円もあるからだ。だが中国が実際に日本を助けてくれるかは大きな未知数だ。<br /><br />　日本はいま来年度予算編成の時期にある。だが、根本的な日本の問題に向き合った議論は全くない。与党は小沢問題でガタガタしているし、野党は政権交代させることしか頭にない。日本の将来に向けた議論はせずに、政党間の足の引っ張り合いだけに終始している。<br /><br />　日本人は太平洋戦争の終結を最後の最後まで引き伸ばし、原爆を浴びた。戦後の復興は米国主導で行われた。過去70年間に、日本人には自国の命運を左右する大問題を自らの手で解決した実績がない。「日本の倒産」を日本人自らの政治的意思で未然に防ぐことができるのか。それともまた重大な決断を「外圧」に委ねるのか。いま日本が世界から問われているのは、日本人の「政治的成熟度」すなわち「民度」であるように思われる。<br /><br />　　<span><span> <p align="right">（ダイヤモンド・オンラインシリコンバレーで考える　安藤茂彌より転載）<br /><br /></p><p align="right"><span><span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)</span></span></span></p></span></span><span><span /></span>]]>
        
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    <title>「聴くという武器」</title>
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    <published>2011-01-27T00:08:06Z</published>
    <updated>2011-01-27T08:10:18Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[Itoi,LLC　社長&nbsp;糸井名生（いとい・なおまる）氏聴くという武器明けましておめでとうございます。去年の目標のなかに、「毎日、仕事関係の本を読む」というのがありました。色々と読んだ中で、一番教えられたのがこの本。We've Got To Start Meeting Like This! How to Get Better Results with Fewer MeetingsRobert C. Kausen 会社でする会議の効率を上げるにはどうしたら良いか、と考えて読んだのですが、会議を越えて、ひろく人とのコミュニケーション一般に、非常に役に立ちました。本の主なメッセージは、「聴く事」の重要性です。仕事人どうしの会話・会議で、お互いが言いたいことを言いあい、何も合意に至らず、不満が残ったまま去る、ということがよくあります。この原因は、「人は、自分の話をちゃんと聴いてもらったと感じるまでは、相手の話を聴くことはない」という法則です。そこで筆者(私ではなくて Kausen)は、&quot;Reflective Listening&quot; という聴き方を提案します。・相手の言うこと、立場を完全に理解するまでは、口をはさまない(はさむのは言っていることを理解するための質問だけ)・同様に、相手が喋っているときに、自分の頭の中で、言っていることが正しいかどうか考えたり、賛成論、反論を作ったりしない・相手が誰であっても、上記のように、相手を尊重して聴くアメリカでは「喋ってアピールしなきゃいけない」という強迫観念を誰もが持っているので、この考え方は、大きな発想の転換でした。この聴き方を実践したところ、会議は効率が上がり、メンバーも私の言うことを、もっと聴いてくれるようになりました。「自分のほうが立場が上だから聴け」「自分のほうが正しいから聴け」というふうに思いがちですが、「自分は君の言ってることを理解した上で、こういう提案をするから、考えてみてくれ」というメッセージのほうが、はるかに効率的です。この本、流行していないどころか、なんと廃版です。しかし最近はアマゾンが古本を売ってくれますので、興味があれば取り寄せて読んでみて下さい。短かいし、英語は平易です。ところで、私は、実践している、といっても、忙しかったり、白熱すると忘れてしまい、「聴いてないじゃん！」と怒られることもあります。そういうときは潔く「ごめん、聴いてなかった」と謝って、やり直しです。 -->&nbsp;（糸井名生氏のブログ「柳通り便り（http://blog.goo.ne.jp/naomaru1）」より転載） 糸井名生（いとい・なおまる）氏1973 年生まれ。名古屋大学工学部情報工学科卒。1996年に渡米し、ミシガン大学コンピューターサイエンスの修士・博士課程へと進学。電子認証などのセキュリ ティプログラムに関連する研究でPh.Dを取得。2001年、サンマイクロシステムズへの入社を機にシリコンバレーへ。アクティブカード社などを経て、 2007年4月Itoi,LLCを起業。現在は、NextLabs, Inc.というスタートアップでエンジニアとしても活躍中。記事についてのお問い合わせは、info@svjen.org まで。...]]></summary>
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        <![CDATA[<p align="right">Itoi,LLC　社長<br />&nbsp;糸井名生（いとい・なおまる）氏</p><div class="entry-top"><h3><a href="http://blog.goo.ne.jp/naomaru1/e/293cc9ad49c19ef3b2acd2b9e559fd2d">聴くという武器</a></h3></div><!-- /entry-top --><!-- entry-body --><div class="entry-body"><div class="entry-body-image"><img class="etImage" border="0" src="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/8c/a6440c725a49aebc31dd9bf0e545a6b1.jpg" /></div><div class="entry-body-text">明けましておめでとうございます。<br /><br />去年の目標のなかに、「毎日、仕事関係の本を読む」というのがありました。色々と読んだ中で、一番教えられたのがこの本。<br /><br />We've Got To Start Meeting Like This! How to Get Better Results with Fewer Meetings<br />Robert C. Kausen <br /><br />会社でする会議の効率を上げるにはどうしたら良いか、と考えて読んだのですが、会議を越えて、ひろく人とのコミュニケーション一般に、非常に役に立ちました。<br /><br />本の主なメッセージは、「聴く事」の重要性です。仕事人どうしの会話・会議で、お互いが言いたいことを言いあい、何も合意に至らず、不満が残ったまま去る、ということがよくあります。この原因は、「人は、自分の話をちゃんと聴いてもらったと感じるまでは、相手の話を聴くことはない」という法則です。そこで筆者(私ではなくて Kausen)は、&quot;Reflective Listening&quot; という聴き方を提案します。<br /><br />・相手の言うこと、立場を完全に理解するまでは、口をはさまない(はさむのは言っていることを理解するための質問だけ)<br />・同様に、相手が喋っているときに、自分の頭の中で、言っていることが正しいかどうか考えたり、賛成論、反論を作ったりしない<br />・相手が誰であっても、上記のように、相手を尊重して聴く<br /><br />アメリカでは「喋ってアピールしなきゃいけない」という強迫観念を誰もが持っているので、この考え方は、大きな発想の転換でした。<br />この聴き方を実践したところ、会議は効率が上がり、メンバーも私の言うことを、もっと聴いてくれるようになりました。「自分のほうが立場が上だから聴け」「自分のほうが正しいから聴け」というふうに思いがちですが、「自分は君の言ってることを理解した上で、こういう提案をするから、考えてみてくれ」というメッセージのほうが、はるかに効率的です。<br /><br />この本、流行していないどころか、なんと廃版です。しかし最近はアマゾンが古本を売ってくれますので、興味があれば取り寄せて読んでみて下さい。短かいし、英語は平易です。<br /><br />ところで、私は、実践している、といっても、忙しかったり、白熱すると忘れてしまい、「聴いてないじゃん！」と怒られることもあります。そういうときは潔く「ごめん、聴いてなかった」と謝って、やり直しです。<!-- <rdf:RDF xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"   xmlns:trackback="http://madskills.com/public/xml/rss/module/trackback/"   xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> <rdf:Description   rdf:about="http://blog.goo.ne.jp/naomaru1/e/293cc9ad49c19ef3b2acd2b9e559fd2d"   trackback:ping="http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/293cc9ad49c19ef3b2acd2b9e559fd2d/ce"   dc:title="聴くという武器"   dc:date="2011-01-06T17:20:15+09:00"   dc:description="明けましておめでとうございます。  去年の目標のなかに、「毎日、仕事関係の本を読む」というのがありました。色々と読んだ中で、一番教えられたのがこの本。  We've Got To Start Meeting Like This! How to Get Better Results with Fewer Meetings Robert C. Kausen   会社でする会議の効率を上げるにはどうした"   dc:identifier="http://blog.goo.ne.jp/naomaru1/e/293cc9ad49c19ef3b2acd2b9e559fd2d" /> </rdf:RDF> --></div></div><p align="right">&nbsp;</p><p align="right">（糸井名生氏のブログ「柳通り便り（<a href="http://blog.goo.ne.jp/naomaru1" target="_blank">http://blog.goo.ne.jp/naomaru1</a>）」より転載） </p><div class="entry-body-text"><div class="entryFrame"><span class="body_text"><div class="entryFrame"><span class="body_text"><div class="entryFrame"><span class="body_text"><div class="entryFrame"><span class="body_text"><strong>糸井名生（いとい・なおまる）氏</strong><br /><br />1973 年生まれ。名古屋大学工学部情報工学科卒。1996年に渡米し、ミシガン大学コンピューターサイエンスの修士・博士課程へと進学。電子認証などのセキュリ ティプログラムに関連する研究でPh.Dを取得。2001年、サンマイクロシステムズへの入社を機にシリコンバレーへ。アクティブカード社などを経て、 2007年4月Itoi,LLCを起業。</span>現在は、NextLabs, Inc.というスタートアップでエンジニアとしても活躍中。</div><div class="entryFrame"><br /><br />記事についてのお問い合わせは、<a href="mailto:info@svjen.org">info@svjen.org</a> まで。 </div></span></div></span></div></span></div></div>]]>
        
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    <title>「めげる日本、めげないアメリカ　気力の差が国力の差を生む 」</title>
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    <published>2010-12-29T16:19:25Z</published>
    <updated>2010-12-30T00:21:43Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[トランス・パシフィック・ベンチャーズ（Trans Pacific Ventures LLC）President &amp; CEO安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)2010年はいろいろな出来事のあった年だった。北朝鮮攻撃による韓国軍艦の沈没（3月）、中国漁船の日本の監視艇への体当たり（9月）、ロシア大統領の国後島訪問（11月）、北朝鮮による韓国延坪島への軍事攻撃（11月）。周辺の海は波が高かった。こんなに安全保障を意識した年はなかった。だが日本は何も決められなかった。 　普天間基地の移転問題は今年も移転先が決まらなかった。米国政府との約束を守れないまま、5年続けて年を越す。先月、県外移設を要求する仲井真知事が当選し、移転問題の早期決着はさらに遠のいてしまった。膠着状態をどのように打破できるのだろうか。　たとえば、国が基地周辺に住んでいる沖縄住民に5年間程度の生活保障をして、本土に移住してもらうような具体的な交渉をできないものだろうか。沖縄県民の受け入れに名乗りを上げる本土の県には財政的インセンティブを与えるのもよいだろう。そのために国の借金がちょっとばかり増えることがあっても誰も反対しないだろう。　鳩山前首相が首相の座を放り出して、民主党の政権担当能力に多くの国民は疑問を持つようになった。そうした中で発足した菅首相への期待感は、その後の中国漁船問題への対応で萎んでしまった。これだけ重要な問題であるにもかかわらず官邸の指導力が行き渡っていないことに国民は驚いた。衝突現場のビデオ写真は関係者のユーチューブへのリークで国民は初めて見た。　中国の国防予算が激増しているのは誰でも知っている。そんな状況の中で組まれた防衛予算は減額予算となった。2011年から始まる5年間の中期防衛予算を、23兆4900億円としたがこれは2005年から2009年までの当初予算の7500億円減である。周辺国で軍事衝突が起きているに軍事予算を減額するのは常識では考えられない対応である。　経済面ではどうだったろうか。円高の進行を止めるべく日銀は資金面での超緩和策を打ち出したが、その後また80円台前半に戻ってしまった。昨年末には93円だったから、円高に苦しめられ続けた一年となった。株価も円高による企業業績の悪化懸念から後半は上値の重い展開となり、今年末の日経平均が昨年末の水準を抜けるのか微妙な状況である。　海外から日本を見ていると、日本は「腑抜け国家」のように見える。脅威を脅威とも感じず、意気地もなく、肝心なことを何も決めない国だからだ。本来ならば、国家の頭脳の部分は首相官邸が掌握し、明確な国家戦略に基づき、行政府を動かして行くのが行政の姿である。国家戦略が不透明で、そのうえ頭脳と手足はバラバラに動いている。それが今の日本である。一方、米国の一年はどうだったのか。エドワード・ケネディ上院議員（民主党）の死去に伴うマサチューセッツ州の補欠選挙で幕を開けた。民主党の候補者が共和党の候補者に敗北するという予想外のことが起きてしまったのだ。上院100議席で60議席を取っていた民主党の絶対優位があっという間に崩れてしまった。　議事運営が難しくなる中で、オバマ大統領は３月に長年の懸案であった医療改革法をなんとか成立させた。歴史的な快挙ではあったがタイミングが良くなかった。国の財政が大幅に悪化する懸念が浮上し、国民の不安を掻き立てたからだ。　7月には別の法案が可決されている。2008年秋から始まった一連の金融危機の反省に基づき、再発を防ぐための金融規制法が成立した。90年代から加速した金融機関の儲け一辺倒の経営に釘を刺し、健全な金融機関として出直しを図らせる目的の法律だった。だが、国が大量の血税を投入して救済した大手金融機関は、経営者や一部従業員に法外な賃金を支払っていたことが明るみに出た。こんな金融機関に血税を投入する必要があるのか。　税金の使い方に関する国民の怒りと、国の借金膨張に対する不安、それに景気回復の遅れ、失業率は高止まりといった諸々の不満が11月の中間選挙で爆発した。これによって下院で与党民主党が大敗してしまった。　だがオバマ氏はここで立ち止まっているわけには行かなかった。年末までに意思決定をしなければならない重要懸案があった。ブッシュ政権時代に決めた富裕層への減税措置の時限立法が年末に失効するからだ。オバマ氏は2008年の大統領選挙戦で、自分が大統領になったらブッシュ減税を廃止すると公言して大統領になった。公約を守るのか、それとも公約を破って共和党と妥協をするのかに国民の注目が集まった。　オバマ大統領は、公約を破ってでもブッシュ減税を２年間延長する決断を下した。この決断を促した理由の一つには９０年代の日本政府の失敗が念頭にあったのだろう。橋本首相（当時）は景気が回復してくると見るや増税を行い、結果として景気回復できずに「失われた１０年」になった前例があるからだ。　米国の政府関係者は「日本のようになりたくない」と平気で言う。過去２０年間にわたってゼロ成長を続け、いまだにデフレ・スパイラルから抜け出せないでいる日本を「反面教師」としているのだ。反面教師効果がでたのか、オバマ大統領の選挙公約違反には表だった反対が出ていない。これから2年経つと大統領再選の年を迎える。ここで再選されれば、二期8年間大統領でい続けられる。その時までに景気が回復してくれば再選の可能性が高まるからだ。富裕層を支持基盤に持つ共和党はブッシュ減税の恒久化を主張したが、2年間の延長で妥協した。減税を延長させることで共和党は中間選挙で大勝させてくれた支持者の期待に応えた。　減税見送り分を含む景気刺激策は総額8580億ドル（約72兆円）にも及ぶ。その中には富裕層並みならず中間層への減税、失業給付の再延長、学生への減税が含まれる。これによって民主党の支持者にも応えた形となった。　だが国の借金はどうするのだ。減税廃止で見込んでいた税収が減る分、国の借金はさらに増える。オバマ大統領は医療改革法案を通す時に、財源として富裕層への減税廃止を見込んでいると言っていた。共和党は中間選挙で国の借金を減らすことを重要マニフェストの一つとして勝利したはずだ。それにもかかわらず、大統領、与党、野党ともに借金問題を一時棚上げにしている。　早期景気回復という国家の最優先課題に小異を捨てて大同についているからだ。中央銀行とて例外ではない。連邦準備銀行（日本の日銀に相当）は11月初旬に6000億ドル（約50兆円）に及ぶ連邦債購入を決めている。連邦債を市場から購入することで資金の需給を緩和し、デフレを回避するためだ。だがこの政策は一歩間違えばインフレを招く。市場金利のさらなる低下によりドル安を招くとの海外からの批判もある。それでも輸出振興による景気回復を最優先する国家の政策課題に協力している。　米国では状況の変化に応じて政治がダイナミックに動く。これとは反対に、日本は立ち往生しているように見える。国の借金が多いのは米国も日本も同じだが、その対応に大きな違いがある。　日本国の借金はすでにGDPの2倍もある。破綻したギリシャの借金の規模はGDPの130％だったから、日本はもう借金を一円たりとも増やせないのは理解できる。だからと言って立ち止まっていてよいのだろうか。米国の現時点での借金はGDPのほぼ100％である。オバマ政権は2015年までに借金は増え続けるが、その後減少に転じて2020年には再び100％でバランスすると大筋の予測している。この間の経済成長率は2.6～4.6％と見込んでいる。日本のように政策課題に思い切った優先順位を付けずに、且つ、借金も増やさないようにしようと思えば、国家予算は身動きが取れなくなる。最近発表された2011年度の一般会計は92兆4000億円にすることになった。2010年度の当初予算は92兆3000億円だった。たった1000億円の上乗せである。　だが、経済成長できれば借金依存度は自然と下がっていくのである。ノーベル賞を受賞したアメリカの経済学者ポール・クルーグマンは、「借金依存度の高さは借金の増加そのものよりは、経済成長率の低さによって引き起こされる」と指摘している。これは今の日本にそのまま当てはまる。　日本は借金の規模に委縮することなく、日本経済をどのように立て直して成長路線に戻していくかの論議をすべきである。そして与野党、日銀、民間が一体となって日本を元気にする大胆な政策を実行すべきである。これができるならば借金依存度が一時的に230％、250％になっても怖くないはずだ。　日本の委縮した経済運営は早く終わりにしてほしいものである。こんな状態を続けていては国民全体が憂鬱になってしまう。今の日本に欠けているのは決断と気力であるように思う。&nbsp; ベンチャーアクセス「シリコンバレーコラム」2010年12月より転載）安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)...]]></summary>
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        <![CDATA[<p align="right">トランス・パシフィック・ベンチャーズ（<span>Trans Pacific Ventures LLC</span>）<span><br /></span><span>President &amp; CEO<br /></span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)</span></p><span>2010年はいろいろな出来事のあった年だった。北朝鮮攻撃による韓国軍艦の沈没（3月）、中国漁船の日本の監視艇への体当たり（9月）、ロシア大統領の国後島訪問（11月）、北朝鮮による韓国延坪島への軍事攻撃（11月）。周辺の海は波が高かった。こんなに安全保障を意識した年はなかった。だが日本は何も決められなかった。</span><span> <p>　普天間基地の移転問題は今年も移転先が決まらなかった。米国政府との約束を守れないまま、5年続けて年を越す。先月、県外移設を要求する仲井真知事が当選し、移転問題の早期決着はさらに遠のいてしまった。膠着状態をどのように打破できるのだろうか。</p><p>　たとえば、国が基地周辺に住んでいる沖縄住民に5年間程度の生活保障をして、本土に移住してもらうような具体的な交渉をできないものだろうか。沖縄県民の受け入れに名乗りを上げる本土の県には財政的インセンティブを与えるのもよいだろう。そのために国の借金がちょっとばかり増えることがあっても誰も反対しないだろう。</p><p>　鳩山前首相が首相の座を放り出して、民主党の政権担当能力に多くの国民は疑問を持つようになった。そうした中で発足した菅首相への期待感は、その後の中国漁船問題への対応で萎んでしまった。これだけ重要な問題であるにもかかわらず官邸の指導力が行き渡っていないことに国民は驚いた。衝突現場のビデオ写真は関係者のユーチューブへのリークで国民は初めて見た。</p><p>　中国の国防予算が激増しているのは誰でも知っている。そんな状況の中で組まれた防衛予算は減額予算となった。2011年から始まる5年間の中期防衛予算を、23兆4900億円としたがこれは2005年から2009年までの当初予算の7500億円減である。周辺国で軍事衝突が起きているに軍事予算を減額するのは常識では考えられない対応である。</p><p>　経済面ではどうだったろうか。円高の進行を止めるべく日銀は資金面での超緩和策を打ち出したが、その後また80円台前半に戻ってしまった。昨年末には93円だったから、円高に苦しめられ続けた一年となった。株価も円高による企業業績の悪化懸念から後半は上値の重い展開となり、今年末の日経平均が昨年末の水準を抜けるのか微妙な状況である。</p><p>　海外から日本を見ていると、日本は「腑抜け国家」のように見える。脅威を脅威とも感じず、意気地もなく、肝心なことを何も決めない国だからだ。本来ならば、国家の頭脳の部分は首相官邸が掌握し、明確な国家戦略に基づき、行政府を動かして行くのが行政の姿である。国家戦略が不透明で、そのうえ頭脳と手足はバラバラに動いている。それが今の日本である。</p><p align="left">一方、米国の一年はどうだったのか。エドワード・ケネディ上院議員（民主党）の死去に伴うマサチューセッツ州の補欠選挙で幕を開けた。民主党の候補者が共和党の候補者に敗北するという予想外のことが起きてしまったのだ。上院100議席で60議席を取っていた民主党の絶対優位があっという間に崩れてしまった。</p><p>　議事運営が難しくなる中で、オバマ大統領は３月に長年の懸案であった医療改革法をなんとか成立させた。歴史的な快挙ではあったがタイミングが良くなかった。国の財政が大幅に悪化する懸念が浮上し、国民の不安を掻き立てたからだ。</p><p>　7月には別の法案が可決されている。2008年秋から始まった一連の金融危機の反省に基づき、再発を防ぐための金融規制法が成立した。90年代から加速した金融機関の儲け一辺倒の経営に釘を刺し、健全な金融機関として出直しを図らせる目的の法律だった。だが、国が大量の血税を投入して救済した大手金融機関は、経営者や一部従業員に法外な賃金を支払っていたことが明るみに出た。こんな金融機関に血税を投入する必要があるのか。</p><p>　税金の使い方に関する国民の怒りと、国の借金膨張に対する不安、それに景気回復の遅れ、失業率は高止まりといった諸々の不満が11月の中間選挙で爆発した。これによって下院で与党民主党が大敗してしまった。</p><p>　だがオバマ氏はここで立ち止まっているわけには行かなかった。年末までに意思決定をしなければならない重要懸案があった。ブッシュ政権時代に決めた富裕層への減税措置の時限立法が年末に失効するからだ。オバマ氏は2008年の大統領選挙戦で、自分が大統領になったらブッシュ減税を廃止すると公言して大統領になった。公約を守るのか、それとも公約を破って共和党と妥協をするのかに国民の注目が集まった。</p><p>　オバマ大統領は、公約を破ってでもブッシュ減税を２年間延長する決断を下した。この決断を促した理由の一つには９０年代の日本政府の失敗が念頭にあったのだろう。橋本首相（当時）は景気が回復してくると見るや増税を行い、結果として景気回復できずに「失われた１０年」になった前例があるからだ。</p><p>　米国の政府関係者は「日本のようになりたくない」と平気で言う。過去２０年間にわたってゼロ成長を続け、いまだにデフレ・スパイラルから抜け出せないでいる日本を「反面教師」としているのだ。反面教師効果がでたのか、オバマ大統領の選挙公約違反には表だった反対が出ていない。</p><p align="left">これから2年経つと大統領再選の年を迎える。ここで再選されれば、二期8年間大統領でい続けられる。その時までに景気が回復してくれば再選の可能性が高まるからだ。富裕層を支持基盤に持つ共和党はブッシュ減税の恒久化を主張したが、2年間の延長で妥協した。減税を延長させることで共和党は中間選挙で大勝させてくれた支持者の期待に応えた。</p><p>　減税見送り分を含む景気刺激策は総額8580億ドル（約72兆円）にも及ぶ。その中には富裕層並みならず中間層への減税、失業給付の再延長、学生への減税が含まれる。これによって民主党の支持者にも応えた形となった。</p><p>　だが国の借金はどうするのだ。減税廃止で見込んでいた税収が減る分、国の借金はさらに増える。オバマ大統領は医療改革法案を通す時に、財源として富裕層への減税廃止を見込んでいると言っていた。共和党は中間選挙で国の借金を減らすことを重要マニフェストの一つとして勝利したはずだ。それにもかかわらず、大統領、与党、野党ともに借金問題を一時棚上げにしている。</p><p>　早期景気回復という国家の最優先課題に小異を捨てて大同についているからだ。中央銀行とて例外ではない。連邦準備銀行（日本の日銀に相当）は11月初旬に6000億ドル（約50兆円）に及ぶ連邦債購入を決めている。連邦債を市場から購入することで資金の需給を緩和し、デフレを回避するためだ。だがこの政策は一歩間違えばインフレを招く。市場金利のさらなる低下によりドル安を招くとの海外からの批判もある。それでも輸出振興による景気回復を最優先する国家の政策課題に協力している。</p><p>　米国では状況の変化に応じて政治がダイナミックに動く。これとは反対に、日本は立ち往生しているように見える。国の借金が多いのは米国も日本も同じだが、その対応に大きな違いがある。</p><p>　日本国の借金はすでにGDPの2倍もある。破綻したギリシャの借金の規模はGDPの130％だったから、日本はもう借金を一円たりとも増やせないのは理解できる。だからと言って立ち止まっていてよいのだろうか。米国の現時点での借金はGDPのほぼ100％である。オバマ政権は2015年までに借金は増え続けるが、その後減少に転じて2020年には再び100％でバランスすると大筋の予測している。この間の経済成長率は2.6～4.6％と見込んでいる。</p><p align="left">日本のように政策課題に思い切った優先順位を付けずに、且つ、借金も増やさないようにしようと思えば、国家予算は身動きが取れなくなる。最近発表された2011年度の一般会計は92兆4000億円にすることになった。2010年度の当初予算は92兆3000億円だった。たった1000億円の上乗せである。</p><p>　だが、経済成長できれば借金依存度は自然と下がっていくのである。ノーベル賞を受賞したアメリカの経済学者ポール・クルーグマンは、「借金依存度の高さは借金の増加そのものよりは、経済成長率の低さによって引き起こされる」と指摘している。これは今の日本にそのまま当てはまる。</p><p>　日本は借金の規模に委縮することなく、日本経済をどのように立て直して成長路線に戻していくかの論議をすべきである。そして与野党、日銀、民間が一体となって日本を元気にする大胆な政策を実行すべきである。これができるならば借金依存度が一時的に230％、250％になっても怖くないはずだ。</p>　日本の委縮した経済運営は早く終わりにしてほしいものである。こんな状態を続けていては国民全体が憂鬱になってしまう。今の日本に欠けているのは決断と気力であるように思う。</span><span><span>&nbsp;</span></span><span><span> <p align="right"><span>ベンチャーアクセス「シリコンバレーコラム」<span>2010</span>年12月より転載）</span></p><p align="right"><span><span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)</span></span></span></p></span></span>]]>
        
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    <title>「「非核三原則」から「非核二原則」へ政策転換を図る時が来たのではないか」</title>
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    <published>2010-12-29T16:14:53Z</published>
    <updated>2010-12-30T00:19:15Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[トランス・パシフィック・ベンチャーズ（Trans Pacific Ventures LLC）President &amp; CEO安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)「非核三原則」から「非核二原則」へ政策転換を図る時が来たのではないか 筆者は先々週首都ワシントンに出張していた。11月2日に行われた中間選挙での共和党の圧勝から二週間経っていた。もうオバマ大統領はアジア諸国歴訪の旅からすでにホワイトハウスに戻っているのだろうが、物々しい警戒感はなくあたりは意外に静かだった。これから下院の過半数を占めた共和党と巨額の財政赤字をめぐって活発な論戦が展開されるはずだが、議事堂周辺も静かだった。大統領の外遊中にホワイトハウスと議会では新たな動きがでていた。民主党敗北の最大の原因は景気回復のスピードが鈍く失業率が依然高いことに国民が苛立っていることである。もうひとつの大きな争点になっているのが国が抱える膨大な借金である。オバマ政権は発足直後からGMの破綻、シティーバンク、バンクオブアメリカ、AIGの救済に大規模な公的資金を投入した。これが一段落したときに、今度は健康保険改革を推進したので、国の借金はさらに増える形勢にある。共和党とこれを支えた市民グループのティーパーティー（茶会）がこの点を鋭く突いて、下院での圧倒的な勝利を収めた。オバマ大統領としては2年後の大統領の再選をにらんで、共和党の路線に歩み寄る姿勢を見せているが、中間選挙直後の記者会見を最後にインドネシア、インド、韓国でのG20、日本でのAPEC総会に出席するためにホワイトハウスを離れてしまった。留守中に、ホワイトハウス内の「財政規律改革委員会」が財政赤字削減案を取りまとめ、これを仮報告として発表した。仮報告書の内容は2020年までに3.8兆ドル（約310兆円）を削減する大胆な内容である。この案には年金給付年齢の65歳から69歳への引き上げといった過激な内容も含まれており、このまますんなり法案になるとは思えないが、1000億ドルもの軍事費削減が含まれていることに注意する必要がある。軍事費削減策のひとつとして在外米軍基地の1/3を廃止するとしている。オバマ大統領は今回の歴訪でアジアの国防についてあまり大きな変化を感じずに帰国したようだが、韓国でのG２０と日本でのAPECを舞台にした首脳間の個別会談で大きな変化が起きている。日本の菅首相と中国の胡錦濤主席、菅首相とロシアのメドベージェフ大統領との会談は全くの物別れに終わっている。米国がこの変化に気がつかないと時代認識を誤る惧れがある。時代認識の錯誤はオバマ大統領だけではない、日本の菅首相はもっとひどい。菅首相は胡錦濤主席に日本と中国の関係は「一衣帯水」の関係であると語ったと言われるが、これは「海や川によって隔てられているが、関係が極めて近いこと」を意味する極めて情緒的な表現である。今の日中関係を表現するのに適切な言葉だろうか。尖閣諸島の事件があっても「一衣帯水」か。日本が中国との関係を振り返るときに「唐」の時代にさかのぼる傾向がある。日本では古い歴史は懇切丁寧に教えるが、日中戦争の歴史はあまり教えない。逆に中国は古い歴史はあまり教えないが、「清」が列強の帝国主義によって侵略された歴史、ならびに日中戦争を詳しく教え、これらの屈辱的な時代を乗り越えて中国に共産党政権を誕生した歴史を誇らしげに教える。日本と中国の教科書問題が両国の歴史認識のズレを生んでいる。菅首相はメドベージェフ大統領との会談には「一衣帯水」のような情緒的な表現は使わなかった。菅首相は大統領による北方領土の訪問について「わが国の立場を主張し、日本国民の感情から受け入れられない」と抗議した。これに対しメドベージェフ大統領は「北方領土はロシアの領土であり、今後もそうだ」と反論し、議論は平行線をたどった。菅首相は北方領土について「固有の領土」との表現は使わず控えめに日本の立場を訴えた。大統領は「大統領がどの地域を訪問するかは自ら決めることだ」ときっぱり撥ね付けた。まったくの平行線である。菅首相は平和条約の早期締結を希望したようであるが、歴史を振り返るとロシアは平和条約を締結しても、その国が「弱り目に祟り目」になると条約を無視して攻め入る前歴がある。1941年4月に日本とソ連（当時）との間で締結された日ソ中立条約は、1946年4月まで有効であったにも拘わらず、1945年8月8日に条約の破棄を一方的に宣言し、満州を占領した。広島原爆が８月６日、長崎原爆が８月９日であるから、日本が事実上敗戦状況にあったときの軍事侵攻であった。日本は８月１５日を終戦の日とするが、旧ソ連は日本が降伏した後も戦闘行為を続け南樺太（現サハリン南部）や千島列島、北方領土を占領した。日本が第２次世界大戦の降伏文書に調印したのは９月２日であった。ロシアは今年７月に、９月２日を第二次世界大戦終結の「記念日」と定める動きをしている。ロシアはいま時計の針を６５年前に巻き戻しているのである。中国も今年に入ってから時計の針を第二次世界大戦当時に巻き戻している。今年５月にモスクワで開かれた対独戦争勝利記念式典に胡錦濤主席が出席した。その席上で胡主席が、「対独戦」のみならず「対日戦」も含めた、第２次世界大戦全体に対する中ロの共通認識形成をロシア側に打診したといわれる。これを受けて9月27日に北京で中ロ首脳会談が開催され「第２次世界大戦終結６５周年に関する共同声明」が調印された。この声明では第２次大戦でソ連と中国がともに侵略者（日本とドイツ）と戦った歴史を自賛した上で、大戦の歴史を改ざんし、ナチスと軍国主義分子を美化するたくらみをしたとして日本とドイツを糾弾しているのである。この声明で中ロの戦略的協力パートナーシップを高らかに謳いあげた。だが何故かこの声明は日本では大きく報道されなかった。中国とロシアはいま破竹の勢いで躍進している。両国は国内の豊富な天然資源に恵まれ、経済成長率も高く、国力を急速に増強している。これに対し、日本は２０年間ゼロ成長を続け、国の借金比率が高いうえに財政赤字から脱却する目処すらたっていない。米国は３年ほど前に起きた不動産バブルの破裂が金融危機を招き、大型の公的資金の投入で国の借金が大きく膨張してしまった。さらに医療保険改革を断行したことで財政赤字は深化し、国力を減衰する方向に向かっている。中ロの国力回復は軍事力の増強へとつながり、逆に国力を弱らせた日米両国は財政健全化を目指して、軍事力削減を考えなければならない状況に陥っている。中ロの外交面での強硬姿勢は、国力の高揚を背景にしたもので、これからも長く続くと考えられる。中ロが軍事力を増強しているとはいえ、軍事費規模で見ると米国の1/7、1/13と大きな格差がある。だが増加率で見ると米国を凌いでいる。　軍事費2009年（億ドル）世界シェア（％）2000年比増加率（％）米国66104375.8中国100（推定額）6.6217フランス63.94.27.4英国58.33.828.1ロシア53.3（推定額）3.5105日本51.03.3-1.3ドイツ45.63.0-6.7　（出典：ストックホルム国際平和研究所2010年年鑑）こうした環境の変化の中で、日本はどうしたらよいのだろうか。日本では毎年8月になると広島と長崎で大々的な平和式典が行われる。犠牲者を追悼するとともに、「核なき世界」の実現を誓うのが恒例の行事になっている。日本では唯一の被爆国として、「核なき世界」を訴えるのが日本人の心に染み付いている。また、周囲の環境がどう変わろうとも「非核三原則」を堅持したいと考えている。だが今年に入って佐藤首相（当時）が沖縄返還時に交わしたとされる秘密文書が見つかり、「非核三原則」が有名無実であったことが明らかになっている。有事の際には沖縄に核兵器を持ち込むことを佐藤首相は米国のジョンソン大統領（当時）と密約していたのである。秘密文書に従えば「核を作らず、核を持たず、核を持ち込ませず」とする三原則のうち、「核を持ち込ませず」が最初からなかったことになる。国会の答弁では、米国が核を持ち込むときには米国側から事前協議があるはずだが、その要請がないのは核が持ち込まれていない証拠であると繰り返し説明されてきた。日本が「非核三原則」堅持を装うために苦肉の解釈を続けてきた。だが、もはや形骸化した「非核三原則」を唱えることはやめて、現実を踏まえた「非核二原則」に政策転換することを考える時が来たのではないだろうか。欧州には「非核三原則」といった考え方はないが、米ソ冷戦時代に米国の核の傘を利用して、ソ連の欧州侵攻を牽制してきた歴史がある。冷戦時、米国は各種の核兵器を欧州に配備してNATO諸国に「核の傘」を提供した。80年代に入るとソ連のSS20ミサイルに対抗してパーシングIIミサイルの配備を開始するが、米国とソ連が1988年5月に中距離核戦力全廃条約に調印して以降は、パーシング・ミサイルは撤去された。現時点でも欧州に残っているのはNATO（北大西洋条約機構）のニュークリア・シェアリング（核兵器共有）だけである。これはNATO加盟諸国で核兵器を持たない加盟国が、核兵器搭載可能な軍用機を提供し、有事には自国内に備蓄した米国の核兵器を搭載して攻撃する取り決めである。現在でもニュークリア・シェアリングを受けている国は、ベルギー、ドイツ、オランダ、イタリア、トルコの5カ国がある。2005年まで480基の核兵器が欧州内に展開していたとされる。それらの核兵器はアメリカ軍によって管理され、核兵器を起爆する暗号コードは米国だけしか知らない。有事の際に核兵器はその国の軍用機で運ばれるが、核兵器自体の管理・監督はアメリカ空軍が行っており、戦時体制に入っても核兵器を使用するか否かの最終判断は米軍が握っている。言わば、欧州諸国は米国の核兵器を自国内に「持ち込ませている」に過ぎない。こうした核兵器はいまでもNATO5ヵ国に200基ほど配備されているという。ニュークリア・シェアリングを受けている諸国は、「核を作っていない」し、「核を持ってもいない」との解釈に立っており、日本流に言うところの「非核二原則」を採用していることになる。ソ連と地続きで現実の脅威にさらされてきた国々は実務的な観点から、米国を利用してソ連の脅威から身を守ってきたのである。日本には核の脅威を切実に感じさせる近隣国が戦後長らく存在しなかった。そういう状況下では「核なき世界」の実現を唱えていればよかったが、現実には北朝鮮が日本の上空を横切ってミサイルを発射し、中国の漁船が日本の警備艇に体当たりし、ロシアの大統領が北方四島を視察する事態が起きている。また、つい最近では韓国領の大延坪島を北朝鮮が爆撃する事件も起きている。それでも日本は「核なき世界」「非核三原則」の二本立てで対応していけるのだろうか。中国・ロシアからの脅威は一過性のものではない。それは米国、日本、中国、ロシアを巡る「力のバランス」が崩れるおそれが出てきたところに真の原因があるからだ。中ロ両国が軍事力を増強するのは、米国が支配する太平洋上に勢力を拡大することにある。だがこれには障害物がある。日本の地球上の位置が邪魔なのである。世界地図をロシアの側から見てみよう。ロシアの艦隊が太平洋に進出するには、津軽海峡を通過するか、対馬海峡を通過するしかない。サハリンと稚内との間は冬は凍結して使えない。中国の側から見てみよう。中国の艦隊が太平洋に進出するには、沖縄諸島、奄美大島あたりの島の間を抜けていくのが最も近道である。ところが両国の進出をブロックするかのように日本列島が細長く延々と続いているのである。日本が中ロにとって軍事戦略的に意味のないところに位置していたら、日本に脅威を及ぼすことを考えないであろう。日本が経済的に隆盛を続けていたら中ロは行動を控えたであろう。日本政府が普天間基地問題を迅速に解決していたら、中ロはここまで共同歩調をとらなかったであろう。日本の経済面・政治面・日米関係のフラツキが、中ロ両国に「付け入るスキ」を与えてしまったのである。こうした状況の中で、日本が究極的に「核なき世界」を実現するにしても、現実の政治では「非核二原則」に移行し、米国の核兵器を日本国内に「持ち込ませ」、近隣諸国の脅威から日本を守っていく二枚腰の外交を展開すべき時が来たのではないだろうか。そうしないと中ロ両国の威嚇・脅迫はこれからどんどん高まっていくだろう。いま日本は「恐怖の時代」の入り口に立っている。&nbsp;ベンチャーアクセス「シリコンバレーコラム」2010年11月より転載）安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)...]]></summary>
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        <![CDATA[<p align="right">トランス・パシフィック・ベンチャーズ（<span>Trans Pacific Ventures LLC</span>）<span><br /></span><span>President &amp; CEO<br /></span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)</span></p><span><span>「非核三原則」から「非核二原則」へ政策転換を図る時が来たのではないか <p align="left"><br /><br />筆者は先々週首都ワシントンに出張していた。11月2日に行われた中間選挙での共和党の圧勝から二週間経っていた。もうオバマ大統領はアジア諸国歴訪の旅からすでにホワイトハウスに戻っているのだろうが、物々しい警戒感はなくあたりは意外に静かだった。これから下院の過半数を占めた共和党と巨額の財政赤字をめぐって活発な論戦が展開されるはずだが、議事堂周辺も静かだった。<br /><br />大統領の外遊中にホワイトハウスと議会では新たな動きがでていた。民主党敗北の最大の原因は景気回復のスピードが鈍く失業率が依然高いことに国民が苛立っていることである。もうひとつの大きな争点になっているのが国が抱える膨大な借金である。オバマ政権は発足直後からGMの破綻、シティーバンク、バンクオブアメリカ、AIGの救済に大規模な公的資金を投入した。これが一段落したときに、今度は健康保険改革を推進したので、国の借金はさらに増える形勢にある。<br /><br />共和党とこれを支えた市民グループのティーパーティー（茶会）がこの点を鋭く突いて、下院での圧倒的な勝利を収めた。オバマ大統領としては2年後の大統領の再選をにらんで、共和党の路線に歩み寄る姿勢を見せているが、中間選挙直後の記者会見を最後にインドネシア、インド、韓国でのG20、日本でのAPEC総会に出席するためにホワイトハウスを離れてしまった。留守中に、ホワイトハウス内の「財政規律改革委員会」が財政赤字削減案を取りまとめ、これを仮報告として発表した。<br /><br />仮報告書の内容は2020年までに3.8兆ドル（約310兆円）を削減する大胆な内容である。この案には年金給付年齢の65歳から69歳への引き上げといった過激な内容も含まれており、このまますんなり法案になるとは思えないが、1000億ドルもの軍事費削減が含まれていることに注意する必要がある。軍事費削減策のひとつとして在外米軍基地の1/3を廃止するとしている。<br /><br />オバマ大統領は今回の歴訪でアジアの国防についてあまり大きな変化を感じずに帰国したようだが、韓国でのG２０と日本でのAPECを舞台にした首脳間の個別会談で大きな変化が起きている。日本の菅首相と中国の胡錦濤主席、菅首相とロシアのメドベージェフ大統領との会談は全くの物別れに終わっている。米国がこの変化に気がつかないと時代認識を誤る惧れがある。時代認識の錯誤はオバマ大統領だけではない、日本の菅首相はもっとひどい。<br /><br />菅首相は胡錦濤主席に日本と中国の関係は「一衣帯水」の関係であると語ったと言われるが、これは「海や川によって隔てられているが、関係が極めて近いこと」を意味する極めて情緒的な表現である。今の日中関係を表現するのに適切な言葉だろうか。尖閣諸島の事件があっても「一衣帯水」か。<br /><br />日本が中国との関係を振り返るときに「唐」の時代にさかのぼる傾向がある。日本では古い歴史は懇切丁寧に教えるが、日中戦争の歴史はあまり教えない。逆に中国は古い歴史はあまり教えないが、「清」が列強の帝国主義によって侵略された歴史、ならびに日中戦争を詳しく教え、これらの屈辱的な時代を乗り越えて中国に共産党政権を誕生した歴史を誇らしげに教える。日本と中国の教科書問題が両国の歴史認識のズレを生んでいる。<br /><br />菅首相はメドベージェフ大統領との会談には「一衣帯水」のような情緒的な表現は使わなかった。菅首相は大統領による北方領土の訪問について「わが国の立場を主張し、日本国民の感情から受け入れられない」と抗議した。これに対しメドベージェフ大統領は「北方領土はロシアの領土であり、今後もそうだ」と反論し、議論は平行線をたどった。菅首相は北方領土について「固有の領土」との表現は使わず控えめに日本の立場を訴えた。大統領は「大統領がどの地域を訪問するかは自ら決めることだ」ときっぱり撥ね付けた。まったくの平行線である。<br /><br />菅首相は平和条約の早期締結を希望したようであるが、歴史を振り返るとロシアは平和条約を締結しても、その国が「弱り目に祟り目」になると条約を無視して攻め入る前歴がある。1941年4月に日本とソ連（当時）との間で締結された日ソ中立条約は、1946年4月まで有効であったにも拘わらず、1945年8月8日に条約の破棄を一方的に宣言し、満州を占領した。広島原爆が８月６日、長崎原爆が８月９日であるから、日本が事実上敗戦状況にあったときの軍事侵攻であった。<br /><br />日本は８月１５日を終戦の日とするが、旧ソ連は日本が降伏した後も戦闘行為を続け南樺太（現サハリン南部）や千島列島、北方領土を占領した。日本が第２次世界大戦の降伏文書に調印したのは９月２日であった。ロシアは今年７月に、９月２日を第二次世界大戦終結の「記念日」と定める動きをしている。ロシアはいま時計の針を６５年前に巻き戻しているのである。<br /><br />中国も今年に入ってから時計の針を第二次世界大戦当時に巻き戻している。今年５月にモスクワで開かれた対独戦争勝利記念式典に胡錦濤主席が出席した。その席上で胡主席が、「対独戦」のみならず「対日戦」も含めた、第２次世界大戦全体に対する中ロの共通認識形成をロシア側に打診したといわれる。<br /><br />これを受けて9月27日に北京で中ロ首脳会談が開催され「第２次世界大戦終結６５周年に関する共同声明」が調印された。この声明では第２次大戦でソ連と中国がともに侵略者（日本とドイツ）と戦った歴史を自賛した上で、大戦の歴史を改ざんし、ナチスと軍国主義分子を美化するたくらみをしたとして日本とドイツを糾弾しているのである。この声明で中ロの戦略的協力パートナーシップを高らかに謳いあげた。だが何故かこの声明は日本では大きく報道されなかった。<br /><br />中国とロシアはいま破竹の勢いで躍進している。両国は国内の豊富な天然資源に恵まれ、経済成長率も高く、国力を急速に増強している。これに対し、日本は２０年間ゼロ成長を続け、国の借金比率が高いうえに財政赤字から脱却する目処すらたっていない。米国は３年ほど前に起きた不動産バブルの破裂が金融危機を招き、大型の公的資金の投入で国の借金が大きく膨張してしまった。さらに医療保険改革を断行したことで財政赤字は深化し、国力を減衰する方向に向かっている。<br /><br />中ロの国力回復は軍事力の増強へとつながり、逆に国力を弱らせた日米両国は財政健全化を目指して、軍事力削減を考えなければならない状況に陥っている。中ロの外交面での強硬姿勢は、国力の高揚を背景にしたもので、これからも長く続くと考えられる。中ロが軍事力を増強しているとはいえ、軍事費規模で見ると米国の1/7、1/13と大きな格差がある。だが増加率で見ると米国を凌いでいる。<br /><br /><table border="1" cellspacing="0" cellpadding="5"><tbody><tr align="center"><td>　</td><td>軍事費2009年（億ドル）</td><td>世界シェア（％）</td><td>2000年比増加率（％）</td></tr><tr align="center"><td>米国</td><td>6610</td><td>43</td><td>75.8</td></tr><tr align="center"><td>中国</td><td>100（推定額）</td><td>6.6</td><td>217</td></tr><tr align="center"><td>フランス</td><td>63.9</td><td>4.2</td><td>7.4</td></tr><tr align="center"><td>英国</td><td>58.3</td><td>3.8</td><td>28.1</td></tr><tr align="center"><td>ロシア</td><td>53.3（推定額）</td><td>3.5</td><td>105</td></tr><tr align="center"><td>日本</td><td>51.0</td><td>3.3</td><td>-1.3</td></tr><tr align="center"><td>ドイツ</td><td>45.6</td><td>3.0</td><td>-6.7</td></tr></tbody></table>　（出典：ストックホルム国際平和研究所2010年年鑑）<br /><br />こうした環境の変化の中で、日本はどうしたらよいのだろうか。日本では毎年8月になると広島と長崎で大々的な平和式典が行われる。犠牲者を追悼するとともに、「核なき世界」の実現を誓うのが恒例の行事になっている。日本では唯一の被爆国として、「核なき世界」を訴えるのが日本人の心に染み付いている。また、周囲の環境がどう変わろうとも「非核三原則」を堅持したいと考えている。<br /><br />だが今年に入って佐藤首相（当時）が沖縄返還時に交わしたとされる秘密文書が見つかり、「非核三原則」が有名無実であったことが明らかになっている。有事の際には沖縄に核兵器を持ち込むことを佐藤首相は米国のジョンソン大統領（当時）と密約していたのである。秘密文書に従えば「核を作らず、核を持たず、核を持ち込ませず」とする三原則のうち、「核を持ち込ませず」が最初からなかったことになる。<br /><br />国会の答弁では、米国が核を持ち込むときには米国側から事前協議があるはずだが、その要請がないのは核が持ち込まれていない証拠であると繰り返し説明されてきた。日本が「非核三原則」堅持を装うために苦肉の解釈を続けてきた。<br /><br />だが、もはや形骸化した「非核三原則」を唱えることはやめて、現実を踏まえた「非核二原則」に政策転換することを考える時が来たのではないだろうか。欧州には「非核三原則」といった考え方はないが、米ソ冷戦時代に米国の核の傘を利用して、ソ連の欧州侵攻を牽制してきた歴史がある。<br /><br />冷戦時、米国は各種の核兵器を欧州に配備してNATO諸国に「核の傘」を提供した。80年代に入るとソ連のSS20ミサイルに対抗してパーシングIIミサイルの配備を開始するが、米国とソ連が1988年5月に中距離核戦力全廃条約に調印して以降は、パーシング・ミサイルは撤去された。<br /><br />現時点でも欧州に残っているのはNATO（北大西洋条約機構）のニュークリア・シェアリング（核兵器共有）だけである。これはNATO加盟諸国で核兵器を持たない加盟国が、核兵器搭載可能な軍用機を提供し、有事には自国内に備蓄した米国の核兵器を搭載して攻撃する取り決めである。現在でもニュークリア・シェアリングを受けている国は、ベルギー、ドイツ、オランダ、イタリア、トルコの5カ国がある。<br /><br />2005年まで480基の核兵器が欧州内に展開していたとされる。それらの核兵器はアメリカ軍によって管理され、核兵器を起爆する暗号コードは米国だけしか知らない。有事の際に核兵器はその国の軍用機で運ばれるが、核兵器自体の管理・監督はアメリカ空軍が行っており、戦時体制に入っても核兵器を使用するか否かの最終判断は米軍が握っている。言わば、欧州諸国は米国の核兵器を自国内に「持ち込ませている」に過ぎない。こうした核兵器はいまでもNATO5ヵ国に200基ほど配備されているという。<br /><br />ニュークリア・シェアリングを受けている諸国は、「核を作っていない」し、「核を持ってもいない」との解釈に立っており、日本流に言うところの「非核二原則」を採用していることになる。ソ連と地続きで現実の脅威にさらされてきた国々は実務的な観点から、米国を利用してソ連の脅威から身を守ってきたのである。<br /><br />日本には核の脅威を切実に感じさせる近隣国が戦後長らく存在しなかった。そういう状況下では「核なき世界」の実現を唱えていればよかったが、現実には北朝鮮が日本の上空を横切ってミサイルを発射し、中国の漁船が日本の警備艇に体当たりし、ロシアの大統領が北方四島を視察する事態が起きている。また、つい最近では韓国領の大延坪島を北朝鮮が爆撃する事件も起きている。それでも日本は「核なき世界」「非核三原則」の二本立てで対応していけるのだろうか。<br /><br />中国・ロシアからの脅威は一過性のものではない。それは米国、日本、中国、ロシアを巡る「力のバランス」が崩れるおそれが出てきたところに真の原因があるからだ。中ロ両国が軍事力を増強するのは、米国が支配する太平洋上に勢力を拡大することにある。だがこれには障害物がある。日本の地球上の位置が邪魔なのである。<br /><br />世界地図をロシアの側から見てみよう。ロシアの艦隊が太平洋に進出するには、津軽海峡を通過するか、対馬海峡を通過するしかない。サハリンと稚内との間は冬は凍結して使えない。中国の側から見てみよう。中国の艦隊が太平洋に進出するには、沖縄諸島、奄美大島あたりの島の間を抜けていくのが最も近道である。ところが両国の進出をブロックするかのように日本列島が細長く延々と続いているのである。<br /><br />日本が中ロにとって軍事戦略的に意味のないところに位置していたら、日本に脅威を及ぼすことを考えないであろう。日本が経済的に隆盛を続けていたら中ロは行動を控えたであろう。日本政府が普天間基地問題を迅速に解決していたら、中ロはここまで共同歩調をとらなかったであろう。日本の経済面・政治面・日米関係のフラツキが、中ロ両国に「付け入るスキ」を与えてしまったのである。<br /><br />こうした状況の中で、日本が究極的に「核なき世界」を実現するにしても、現実の政治では「非核二原則」に移行し、米国の核兵器を日本国内に「持ち込ませ」、近隣諸国の脅威から日本を守っていく二枚腰の外交を展開すべき時が来たのではないだろうか。そうしないと中ロ両国の威嚇・脅迫はこれからどんどん高まっていくだろう。いま日本は「恐怖の時代」の入り口に立っている。<br /><br />&nbsp;</p></span><span><p 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    <title>久保 渓（くぼ けい）氏</title>
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    <published>2010-11-22T16:22:12Z</published>
    <updated>2010-12-02T05:03:01Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[久保 渓（くぼ けい）氏【略歴】-1985年生まれ、長崎県出身。 長崎の公立高校卒業後、アメリカの大学へ進学。-Carleton College を2010年6月卒業。Political ScienceとComputer Scienceのダブルメジャーを取得。-PHP,JAVA,Python,Ruby,Perl,Javascriptを用いたウェブアプリケーション開発実績多数。-06年09月に運営を開始した地域SNS長崎！長崎！（http://nx2.jp/） は、長崎最大のSNSで月間アクセス数は10万強（06年11月には月間70万アクセスも記録）。-07年07月に開発したオンラインウェブデザインツールのCSSEZ（*他企業へ譲渡済）は、バイラルマーケティングの結果、約1200のはてなブックマークと10,000弱のユーザーを短期間で獲得した。また、Slashdot や@IT 、Biz.ID 、W3C など日本国内外の多くのサイトで取り上げられた。その後ユーザーコミュニティと連携し、現在日本語と英語の他、フランス語、中国語、フィリピン語の5ヶ国語に対応している。-2007年よりW3Cの翻訳プロジェクトに参加。主にCSS関連の勧告や草案などのドキュメントの翻訳を担当。-2008年08月に参加した株式会社はてなサマーインターン では、はてなダイアリーの下書き関連機能追加とはてなダイアリーAtomPubAPIの公開に参加し、最終成果報告会において最優秀賞を獲得。-2008年度下期未踏開発事業採択。開発テーマ:「創造性」を共有するソーシャルウェブデザインツールの開発-現在、fluxflex, inc.をSan Joseで起業。　　fluxflexは、コンシューマー向けのウェブホスティングサービスで、　　各ユーザーに割り当てるサーバーリソースを自動的に増減させるオート　　スケーリング技術によって、　　　- 低価格($1/month～)で　　　- インフラやサーバー管理の手間がいらず　　　- インフラの知識がないユーザーでも手軽に使えて　　　- どんな規模のトラフィックにも自動で対応できる　　ホスティング環境を提供する。&nbsp;Q. 久保さんは日本の高校を卒業し、アメリカの大学に進学されたのですよね。&nbsp;&nbsp; 当時からシリコンバレーで起業をお考えになっていたのですか？　いや、アメリカの大学に行ったのは、政治家になりたかったからです。大学ではPolitical Scienceを専攻していました。政治、経済、テクノロジーの分野でアメリカが世界のリーダーシップを発揮している。アメリカの大学に行かない理由はないですよね。　それに、私は長崎出身なのですが、長崎は田舎なんですよ。インターネットもなく、当時はパソコンなんて、なんだが恐ろしい存在でしたしね。&nbsp;Q. ちょっと待って下さい。政治家とハイテク分野での起業がリンクしません。&nbsp;&nbsp; もう少し詳しく聞かせて下さい。&nbsp; 簡単に言うと、Political Scienceに加えComputer Scienceを取得し、OPT期間を利用して起業しました。　時系列でお話すると、そうですね。在学中の話しからしましょう。　ご存知かもしれませんが、アメリカの大学は学費がとても高いんです。私は６年かけて卒業したのですが、学費や生活費で約2,500万円かかりましたね。内、1200万円の奨学金を学校からもらっていました。親からの援助も少しはありましたが、まだ1,000万円足りません。１年生の終わりには半ば諦めていました。学費を払えないから２年生に上がれないと。卒業する半年前まで、次の学期に自分がいれるかどうかも分かりませんでした。&nbsp;Q. 1,000万を工面しながら卒業されたのですか？一体どうやってですか？　１年生が終わった時点で、ひとまず長崎に戻りました。そこでなんとかお金を工面しないといけないと、高速バス事業をやろうとしました。が結果は失敗。資金調達もままならず失敗しましたが、その時のマーケティングツールとして地域SNS長崎！長崎！というwebサービスを手掛けたんです。これがプログラミングとの初めての出会いでした。ユーザーに喜んでもらえるのがとても嬉しかったですね。その後、サイトを作って売るということを繰り返し、なんとか学費を工面しました。ただ、アメリカでは働けないので、夏休み中は日本に帰り、その間にウェブサービスを売ったりしていました。&nbsp;Q. なるほど。ウェブサービスの開発がきっかけで、Computer Scienceを取得しようとしたのですね？　いや、それだけではないのです。CSSEZというオンラインウェブデザインツール等を開発していましたが、実は自分の技術に自身がありませんでした。またPolitical scienceとComputer scienceのダブルメジャーは負荷が高く、半ば諦めていたところもありました。ですが、はてなのインターンシップが転機となり、Computer Science取得に挑戦することになったのです。&nbsp;Q. 転機となった、はてなのインターンシップ経験について教えて下さい。　周りが優秀で、サポートしてくれる環境が素晴らしく、刺激的でした。インターン中に今まで独学だったコンピュータサイエンスの知識を系統立てて整理する事ができました。足りない知識も補充しながら、ウェブサービスの必要な知識を網羅することができたんですね。諦めかけていたダブルメジャーも、このインターンでひょっとしたらいけるかもしれないという可能性を感じました。そしてシリコンバレーで起業できるかもしれないと。インターンでの経験がなければ、ダブルメジャーを取ってなかっただろうし、今の自分はいなかったでしょう。2年半のOPTビザが使えますし、スタートアップにとっての２年半は成功か失敗かを見極める期間としては十分なんですね。&nbsp;Q. 政治学を専攻しようとアメリカの大学に行き、卒業するとシリコンバレーで起業。入り口と出口が異なっていてユニークですね。　まさに、「ワープ」ですよ。僕は、チャンスがある間は、ベストを尽くそうと思います。チャンスがなくなった時は仕方ありませんが、チャンスを自ら捨てるのは勿体ないと思います。次の学期に学校に通えるのかが分からなくとも、ギリギリまで頑張ろうと思い、その結果シリコンバレーで起業することになりました。後から振り返ってみるとラッキーです。&nbsp;Q. 将来のプランは、どのようにお考えでしょうか。　　Fluxflexは、エグジットを明確に目指しています。他社への売却ですね。　Webサービスのホスティングのニーズはまだまだ伸びています。ホスティングマーケットにイノベーションを起こしたいですね。サーバーを用意したり、インフラを構築するには専門知識がいるんです。そのような高度な知識を持ってない人でもプロフェッショナルなインフラを使えるようにしたいです。&nbsp;Q. シリコンバレーについてお聞かせ願います。　シリコンバレーは、入り口の広さと通路の狭さが絶妙ですね。何かをやりたいと思っている人にとって、シリコンバレーの入り口の広さは心地よいでしょう。シリコンバレーには、チャンスがそこらへんに転がっています。例えば日本で &ldquo;世界を変える&rdquo;という言葉を聞くと、非常に薄っぺらく聞こえますが、ここでは現実的な言葉に聞こえてしまいます。&nbsp;Q. 最後に、チャンスが欲しくてもがいている同年代の若者へメッセージをお願いします。　チャンスの量と質は環境によって大きく異なるので、自分の人生を変えたければ、一番良いのはチャンスに溢れている環境に自らの身を置くことだと思います。自分の現在の状態、例えば経験や学力のなさだったり周囲の反対だったりといったものを言い訳にして、現在の環境に留まる決断をするのはとても残念なことです。挑戦しないことを選んで望んだチャンスが得られない環境でもがき苦しむくらいなら、挑戦することを選んで望んだチャンスが得られる場所にすぐにでも移動して、その環境で成長し適応するためにもがき苦しんだほうが、良い結果を得られると僕は思います。そして、たとえ失敗したとしても、挑戦せずに辿り着く未来よりも、挑戦して失敗して辿り着く未来のほうが遙かに豊かなことが多いですからね。（聞き手・筆者：魚澤尚輝）...]]></summary>
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            <category term="シリコンバレー起業家の輪" />
    
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        <![CDATA[<p>久保 渓（くぼ けい）氏</p><p><img border="0" src="http://svjen.org/archives/Kubo.jpg" /></p><p>【略歴】<br />-1985年生まれ、長崎県出身。 長崎の公立高校卒業後、アメリカの大学へ進学。<br />-Carleton College を2010年6月卒業。Political ScienceとComputer Scienceのダブルメジャーを取得。<br />-PHP,JAVA,Python,Ruby,Perl,Javascriptを用いたウェブアプリケーション開発実績多数。<br />-06年09月に運営を開始した地域SNS長崎！長崎！（<a href="http://nx2.jp/">http://nx2.jp/</a>） は、長崎最大のSNSで月間アクセス数は10万強（06年11月には月間70万アクセスも記録）。<br />-07年07月に開発したオンラインウェブデザインツールのCSSEZ（*他企業へ譲渡済）は、バイラルマーケティングの結果、約1200のはてなブックマークと10,000弱のユーザーを短期間で獲得した。また、Slashdot や@IT 、Biz.ID 、W3C など日本国内外の多くのサイトで取り上げられた。その後ユーザーコミュニティと連携し、現在日本語と英語の他、フランス語、中国語、フィリピン語の5ヶ国語に対応している。<br />-2007年よりW3Cの翻訳プロジェクトに参加。主にCSS関連の勧告や草案などのドキュメントの翻訳を担当。<br />-2008年08月に参加した株式会社はてなサマーインターン では、はてなダイアリーの下書き関連機能追加とはてなダイアリーAtomPubAPIの公開に参加し、最終成果報告会において最優秀賞を獲得。<br />-2008年度下期未踏開発事業採択。開発テーマ:「創造性」を共有するソーシャルウェブデザインツールの開発<br />-現在、fluxflex, inc.をSan Joseで起業。<br />　　fluxflexは、コンシューマー向けのウェブホスティングサービスで、<br />　　各ユーザーに割り当てるサーバーリソースを自動的に増減させるオート<br />　　スケーリング技術によって、<br />　　　- 低価格($1/month～)で<br />　　　- インフラやサーバー管理の手間がいらず<br />　　　- インフラの知識がないユーザーでも手軽に使えて<br />　　　- どんな規模のトラフィックにも自動で対応できる<br />　　ホスティング環境を提供する。<br />&nbsp;</p><p><br /><strong>Q. 久保さんは日本の高校を卒業し、アメリカの大学に進学されたのですよね。<br />&nbsp;&nbsp; 当時からシリコンバレーで起業をお考えになっていたのですか？</strong></p><p>　いや、アメリカの大学に行ったのは、政治家になりたかったからです。大学ではPolitical Scienceを専攻していました。政治、経済、テクノロジーの分野でアメリカが世界のリーダーシップを発揮している。アメリカの大学に行かない理由はないですよね。<br />　それに、私は長崎出身なのですが、長崎は田舎なんですよ。インターネットもなく、当時はパソコンなんて、なんだが恐ろしい存在でしたしね。</p><p>&nbsp;</p><p><strong>Q. ちょっと待って下さい。政治家とハイテク分野での起業がリンクしません。<br />&nbsp;&nbsp; もう少し詳しく聞かせて下さい。</strong></p><p>&nbsp; 簡単に言うと、Political Scienceに加えComputer Scienceを取得し、OPT期間を利用して起業しました。<br />　時系列でお話すると、そうですね。在学中の話しからしましょう。<br />　ご存知かもしれませんが、アメリカの大学は学費がとても高いんです。私は６年かけて卒業したのですが、学費や生活費で約2,500万円かかりましたね。内、1200万円の奨学金を学校からもらっていました。親からの援助も少しはありましたが、まだ1,000万円足りません。１年生の終わりには半ば諦めていました。学費を払えないから２年生に上がれないと。卒業する半年前まで、次の学期に自分がいれるかどうかも分かりませんでした。</p><p>&nbsp;</p><p><strong>Q. 1,000万を工面しながら卒業されたのですか？一体どうやってですか？</strong></p><p>　１年生が終わった時点で、ひとまず長崎に戻りました。そこでなんとかお金を工面しないといけないと、高速バス事業をやろうとしました。が結果は失敗。資金調達もままならず失敗しましたが、その時のマーケティングツールとして地域SNS長崎！長崎！というwebサービスを手掛けたんです。これがプログラミングとの初めての出会いでした。ユーザーに喜んでもらえるのがとても嬉しかったですね。その後、サイトを作って売るということを繰り返し、なんとか学費を工面しました。ただ、アメリカでは働けないので、夏休み中は日本に帰り、その間にウェブサービスを売ったりしていました。<br />&nbsp;<br /><strong>Q. なるほど。ウェブサービスの開発がきっかけで、Computer Scienceを取得しようとしたのですね？</strong></p><p>　いや、それだけではないのです。CSSEZというオンラインウェブデザインツール等を開発していましたが、実は自分の技術に自身がありませんでした。またPolitical scienceとComputer scienceのダブルメジャーは負荷が高く、半ば諦めていたところもありました。ですが、はてなのインターンシップが転機となり、Computer Science取得に挑戦することになったのです。</p><p>&nbsp;</p><p><strong>Q. 転機となった、はてなのインターンシップ経験について教えて下さい。</strong></p><p>　周りが優秀で、サポートしてくれる環境が素晴らしく、刺激的でした。インターン中に今まで独学だったコンピュータサイエンスの知識を系統立てて整理する事ができました。足りない知識も補充しながら、ウェブサービスの必要な知識を網羅することができたんですね。諦めかけていたダブルメジャーも、このインターンでひょっとしたらいけるかもしれないという可能性を感じました。そしてシリコンバレーで起業できるかもしれないと。インターンでの経験がなければ、ダブルメジャーを取ってなかっただろうし、今の自分はいなかったでしょう。2年半のOPTビザが使えますし、スタートアップにとっての２年半は成功か失敗かを見極める期間としては十分なんですね。</p><p>&nbsp;</p><p><strong>Q. 政治学を専攻しようとアメリカの大学に行き、卒業するとシリコンバレーで起業。入り口と出口が異なっていてユニークですね。</strong></p><p>　まさに、「ワープ」ですよ。僕は、チャンスがある間は、ベストを尽くそうと思います。チャンスがなくなった時は仕方ありませんが、チャンスを自ら捨てるのは勿体ないと思います。次の学期に学校に通えるのかが分からなくとも、ギリギリまで頑張ろうと思い、その結果シリコンバレーで起業することになりました。後から振り返ってみるとラッキーです。</p><p>&nbsp;</p><p><br /><strong>Q. 将来のプランは、どのようにお考えでしょうか。</strong>　</p><p>　Fluxflexは、エグジットを明確に目指しています。他社への売却ですね。<br />　Webサービスのホスティングのニーズはまだまだ伸びています。ホスティングマーケットにイノベーションを起こしたいですね。サーバーを用意したり、インフラを構築するには専門知識がいるんです。そのような高度な知識を持ってない人でもプロフェッショナルなインフラを使えるようにしたいです。</p><p>&nbsp;</p><p><strong>Q. シリコンバレーについてお聞かせ願います。</strong></p><p>　シリコンバレーは、入り口の広さと通路の狭さが絶妙ですね。何かをやりたいと思っている人にとって、シリコンバレーの入り口の広さは心地よいでしょう。シリコンバレーには、チャンスがそこらへんに転がっています。例えば日本で &ldquo;世界を変える&rdquo;という言葉を聞くと、非常に薄っぺらく聞こえますが、ここでは現実的な言葉に聞こえてしまいます。</p><p>&nbsp;</p><p><strong>Q. 最後に、チャンスが欲しくてもがいている同年代の若者へメッセージをお願いします。</strong></p><p>　チャンスの量と質は環境によって大きく異なるので、自分の人生を変えたければ、一番良いのはチャンスに溢れている環境に自らの身を置くことだと思います。自分の現在の状態、例えば経験や学力のなさだったり周囲の反対だったりといったものを言い訳にして、現在の環境に留まる決断をするのはとても残念なことです。挑戦しないことを選んで望んだチャンスが得られない環境でもがき苦しむくらいなら、挑戦することを選んで望んだチャンスが得られる場所にすぐにでも移動して、その環境で成長し適応するためにもがき苦しんだほうが、良い結果を得られると僕は思います。そして、たとえ失敗したとしても、挑戦せずに辿り着く未来よりも、挑戦して失敗して辿り着く未来のほうが遙かに豊かなことが多いですからね。</p><p align="right"><br />（聞き手・筆者：魚澤尚輝）<br /></p>]]>
        
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    <title>「振り子はふたたび小さな政府に振れるのか、オバマ民主党“中間選挙”敗色濃厚の真相」</title>
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    <published>2010-11-01T14:52:26Z</published>
    <updated>2010-11-01T21:55:27Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[トランス・パシフィック・ベンチャーズ（Trans Pacific Ventures LLC）President &amp; CEO安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)振り子はふたたび小さな政府に振れるのか、オバマ民主党&ldquo;中間選挙&rdquo;敗色濃厚の真相11月2日には中間選挙が行われる。中間選挙は大統領の任期半ばに行われる選挙で、上院議員の1/3の改選、下院議員の1/2の改選、州知事の改選が行われる。二年前にはオバマ大統領が誕生し、オバマ氏の属する民主党が大躍進をした。今回の選挙では、共和党がオバマ政権に対する批判票をどこまで集めて、勢力を挽回するかが注目されている。最近行われた世論調査（ウォール・ストリート・ジャーナル紙とNBCテレビ局の共同調査）では、共和党の優勢が伝えられている。最も注目されているのは下院の勢力図で、共和党の下院支配を望むのは46％に対し、今の通りの民主党支配と望むのは44％と僅差ながら共和党に軍配が上がっている。オバマ大統領の支持率はどうか。就任当初に6割を超えていた支持率は、半年前に45％にまで下落したが、その後盛り返し、今では5割を若干切るところまで回復している。選挙直前の2－3週間に、オバマ大統領とクリントン前大統領は接戦が伝えられる大都市を精力的に回り挽回を図る予定である。今でもクリントン氏の人気は高い。この二人が回りだせば共和党の優勢が崩れる可能性があると見る記事もある。これに対し共和党では有権者をひきつける役者がいない。ブッシュ前大統領を担ぎ出すのは逆効果であることを共和党は知っているし、二年前の大統領選でオバマ氏と競ったマケイン議員でも力不足である。そのためか、ブッシュ前大統領はまったく顔を見せないし、マケイン議員も登場する場面がない。オバマ大統領の支持率低下の原因は何であろうか。最も大きいのは経済要因である。失業率は依然高く、景気回復のスピードが鈍いことからくる選挙民の不満である。失業率はピークを超えたとは言え9.6％と高いし、景気も昨年6月を底に回復基調に入ったとは言うものの力強さに欠ける。世論調査で「今後一年間に景気が回復する」と見る人は9月の32％から10月には37％に増えており、徐々に楽観的な見方が広がりつつある。もうひとつの原因は、オバマ政権の施策により財政が更に悪化したことと、政府が経済活動に介入する余地を増やしたことである。オバマ政権は昨年2月に8800億ドル（約70兆円）に及ぶ景気刺激策を実施した。この中には、本来の景気刺激策のほかに、GMとクライスラーの救済、AIGやシティバンク等の巨大金融機関の救済が含まれていた。公的資金を使って連邦政府が一時的な株主になる形での救済方法であったが、国家の介入を排除した純粋資本主義を信奉する人たちから批判されているのである。今年に入って、オバマ政権は医療改革法、金融改革法を相次いで制定した。医療改革法はアメリカ建国以来はじめて国民皆保険を実現したものだが、財政赤字を増やすことは確かである。他方、金融改革法は財政負担が余り生じないものの、政府による金融機関の監督権限が大幅に強化されており、国家の介入を喜ばない人には歓迎されない法律である。だが、このような反対は当を得ているだろうか。ちょうど二年前にリーマン・ブラザーズが破綻して、アメリカ発の信用不安は世界経済全体を不況に陥れたのである。もしオバマ政権が大型の景気刺激策を打ち出していなかったら、アメリカのみならず世界経済が未曾有の不況に陥っていただろう。アメリカの信用が今以上に失墜したことは間違いない。「政府の介入は避けるべし」というが、実態を見ると、米金融機関の監督はまったく行われていないに等しかった。他国では当然実施されている監督が行われていなかったのである。米国では1933年の大恐慌の後にグラススティーガル法という金融監督法が制定されたが、米国大手金融機関は「国際競争力強化」を合言葉に、この法律を次々に骨抜きにしていった。こうした骨抜き行為はブッシュ政権時代（共和党）に頂点に達した。大手金融機関は目先の利益追求にやりたい放題やった。クレジットカードの借入には20－40％の高金利をつけ、本来借入できないはずの人々にサブプライム住宅ローンを売り込んで不動産相場を煽り、こうしたローンをリスクが判別できない金融商品に作り変えて世界中に売りさばいた。そして銀行経営者と相場師は億単位の報酬を手にした。こうした無謀な金融取引を展開した投資銀行が連邦準備銀行（中央銀行）の監督下になかったのは世界の驚きであった。医療保険制度は長らくこの国の恥部であった。先進国でありながら、人口の15％に相当する4700万人が健康保険に加入できない異常事態が起きていた。健康保険会社は民間企業であるために儲けを優先する。そのため既往症のある人は保険会社から加入を断られる異常事態が起きていた。そのうえ健康保険料は日本の10倍の高さであった。クリントン政権時代に医療保険制度を改革する動きがあったが、業界の圧力で潰された経緯がある。日本の常識ではすんなりと成立しそうな改革法であるが、この国では多くの紆余曲折があった。オバマ大統領が当初考えていた原案にはいくつもの修正が加えられた。時には「社会主義者」とレッテルを貼られたこともあった。反対の多くは共和党からきたが、民主党の中でも異論がでた。日本ほど政党の拘束力が強くないこの国では、修正を加えながら歩み寄ることが可能である。修正に修正を重ねてようやく実現した。オバマ大統領が就任後2年足らずの間に、重要な法案をいくつも成立させたのは高い賞賛に値すると思う。それでも支持率が5割を切っているのは何故だろうか。二つのグループがある。ひとつは改革によって今までの自由を奪われるグループである。金融業界、健康保険業界、医療関係従事者といったグループである。もうひとつは規制が多くなって自由な資本主義の発展が阻害されると考えている人々である。民主党はある程度の規制をしてでも所得の分配を平等に近づけたい、そのために政府の役割が大きくなるのは仕方ないと考えている。共和党はこれに対し、資本主義は優勝劣敗の世の中であり、資本主義の活力を保つためには規制は少なければ少ないほうが良いし、政府は小さければ小さいほど良いと考えている。アメリカ人ならば誰でも賛成する「アメリカン・ドリーム」は共和党の考えに近い。アメリカ人に根ざしたDNAと考えてよい。この国が二つの改革法で「ようやく普通の国になった」と考えると、先行きを見誤る恐れがある。この国は「日本流の普通な国」ではない。「資本主義」、「自由主義」が人間を幸福にすると信じている国民である。「社会主義」は異端であり、「共産主義」に至っては国外追放に値するほど許せない考え方である。90年代初頭のソ連の崩壊からアメリカ人はますます「資本主義の勝利」を確信するようになった。「アメリカ流の普通な国」とは、個人それぞれが自立して自分の人生を設計し、それを力強く実現することである。企業や国家に頼ることは考えていない。たとえある企業に就職しても、その企業で自己実現できないとわかると、さっさと他の企業に移る。会社勤めを続けていては自己実現できないと悟ると躊躇せず起業する。格差なんて気にしない。悔しかったら勝てばよい。あくまでも自分が自分の人生をどう送るかが最大の関心事である。今回の中間選挙では、政党本来の考え方を国民の審判に委ねる意味があるように思う。ブッシュ政権時代には規制はなければないほど良いとして、企業に思い切り自由に活動させた。だが、自由放任資本主義では格差が広がるし、国民生活に歪みも起きる。ブッシュ政権時代に顕在化した放任資本主義の「負の部分」を矯正したのがオバマ政権である。オバマ政権は放任資本主義の内部崩壊を防ぐために、景気刺激策を発動せざるを得なかったし、サブプライムローンの爆発を抱えて金融危機の再発防止に注力をせざるを得なかった。政権が発足して二年足らずの間によくやったと思う。だが、これからどういう施策を打つかが次の課題である。中間選挙の結果予想で与野党の勢力図は拮抗している。余り規制を増やして社会主義的な政策を打ち続けると多くの国民との距離が乖離する。2012年に大統領として二期目を狙うのだったら、共和党寄りの政策を打ち出していかなければならない。「日本流の普通な国」を実現した民主党政権ではあるが、「アメリカ流の普通な国」を希求する共和党の思想を取り入れていかないと、偉大な大統領にはなれないのである。翻って日本の状況を見てみよう。日本経済はこの20年間ゼロ成長であった。余りに多くの規制を作りすぎて、日本人の自由な活力を殺いできたのが原因のひとつではないだろうか。特に、民主党政権になってからは「社会主義路線」と疑われるような政策が打ち出されている。我々はこの二年間のアメリカ経済の破綻を通して、純粋な自由放任資本主義では問題が多いことを学んだ。また90年代初頭のソ連崩壊で、社会主義路線は国家を破滅に導くことを学んだ。これから日本が資本主義国として経済成長を志向するならば「日本流の普通な国」に止まっていてはならない。今の日本に必要なのは「アメリカ流の普通な国」にもっと近づけることではないだろうか。&nbsp; ベンチャーアクセス「シリコンバレーコラム」2010年10月より転載）安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)...]]></summary>
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            <category term="SVベンチャートレンド" />
    
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        <![CDATA[<p align="right">トランス・パシフィック・ベンチャーズ（<span>Trans Pacific Ventures LLC</span>）<span><br /></span><span>President &amp; CEO<br /></span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)</span></p><span /><span>振り子はふたたび小さな政府に振れるのか、オバマ民主党&ldquo;中間選挙&rdquo;敗色濃厚の真相<br /><br />11月2日には中間選挙が行われる。中間選挙は大統領の任期半ばに行われる選挙で、上院議員の1/3の改選、下院議員の1/2の改選、州知事の改選が行われる。二年前にはオバマ大統領が誕生し、オバマ氏の属する民主党が大躍進をした。今回の選挙では、共和党がオバマ政権に対する批判票をどこまで集めて、勢力を挽回するかが注目されている。<br /><br />最近行われた世論調査（ウォール・ストリート・ジャーナル紙とNBCテレビ局の共同調査）では、共和党の優勢が伝えられている。最も注目されているのは下院の勢力図で、共和党の下院支配を望むのは46％に対し、今の通りの民主党支配と望むのは44％と僅差ながら共和党に軍配が上がっている。<br /><br />オバマ大統領の支持率はどうか。就任当初に6割を超えていた支持率は、半年前に45％にまで下落したが、その後盛り返し、今では5割を若干切るところまで回復している。選挙直前の2－3週間に、オバマ大統領とクリントン前大統領は接戦が伝えられる大都市を精力的に回り挽回を図る予定である。今でもクリントン氏の人気は高い。この二人が回りだせば共和党の優勢が崩れる可能性があると見る記事もある。<br /><br />これに対し共和党では有権者をひきつける役者がいない。ブッシュ前大統領を担ぎ出すのは逆効果であることを共和党は知っているし、二年前の大統領選でオバマ氏と競ったマケイン議員でも力不足である。そのためか、ブッシュ前大統領はまったく顔を見せないし、マケイン議員も登場する場面がない。<br /><br />オバマ大統領の支持率低下の原因は何であろうか。最も大きいのは経済要因である。<br /><br />失業率は依然高く、景気回復のスピードが鈍いことからくる選挙民の不満である。失業率はピークを超えたとは言え9.6％と高いし、景気も昨年6月を底に回復基調に入ったとは言うものの力強さに欠ける。世論調査で「今後一年間に景気が回復する」と見る人は9月の32％から10月には37％に増えており、徐々に楽観的な見方が広がりつつある。<br /><br />もうひとつの原因は、オバマ政権の施策により財政が更に悪化したことと、政府が経済活動に介入する余地を増やしたことである。<br /><br />オバマ政権は昨年2月に8800億ドル（約70兆円）に及ぶ景気刺激策を実施した。この中には、本来の景気刺激策のほかに、GMとクライスラーの救済、AIGやシティバンク等の巨大金融機関の救済が含まれていた。公的資金を使って連邦政府が一時的な株主になる形での救済方法であったが、国家の介入を排除した純粋資本主義を信奉する人たちから批判されているのである。<br /><br />今年に入って、オバマ政権は医療改革法、金融改革法を相次いで制定した。医療改革法はアメリカ建国以来はじめて国民皆保険を実現したものだが、財政赤字を増やすことは確かである。他方、金融改革法は財政負担が余り生じないものの、政府による金融機関の監督権限が大幅に強化されており、国家の介入を喜ばない人には歓迎されない法律である。<br /><br />だが、このような反対は当を得ているだろうか。ちょうど二年前にリーマン・ブラザーズが破綻して、アメリカ発の信用不安は世界経済全体を不況に陥れたのである。もしオバマ政権が大型の景気刺激策を打ち出していなかったら、アメリカのみならず世界経済が未曾有の不況に陥っていただろう。アメリカの信用が今以上に失墜したことは間違いない。<br /><br />「政府の介入は避けるべし」というが、実態を見ると、米金融機関の監督はまったく行われていないに等しかった。他国では当然実施されている監督が行われていなかったのである。米国では1933年の大恐慌の後にグラススティーガル法という金融監督法が制定されたが、米国大手金融機関は「国際競争力強化」を合言葉に、この法律を次々に骨抜きにしていった。こうした骨抜き行為はブッシュ政権時代（共和党）に頂点に達した。<br /><br />大手金融機関は目先の利益追求にやりたい放題やった。クレジットカードの借入には20－40％の高金利をつけ、本来借入できないはずの人々にサブプライム住宅ローンを売り込んで不動産相場を煽り、こうしたローンをリスクが判別できない金融商品に作り変えて世界中に売りさばいた。<br /><br />そして銀行経営者と相場師は億単位の報酬を手にした。こうした無謀な金融取引を展開した投資銀行が連邦準備銀行（中央銀行）の監督下になかったのは世界の驚きであった。<br /><br />医療保険制度は長らくこの国の恥部であった。先進国でありながら、人口の15％に相当する4700万人が健康保険に加入できない異常事態が起きていた。健康保険会社は民間企業であるために儲けを優先する。そのため既往症のある人は保険会社から加入を断られる異常事態が起きていた。そのうえ健康保険料は日本の10倍の高さであった。クリントン政権時代に医療保険制度を改革する動きがあったが、業界の圧力で潰された経緯がある。<br /><br />日本の常識ではすんなりと成立しそうな改革法であるが、この国では多くの紆余曲折があった。オバマ大統領が当初考えていた原案にはいくつもの修正が加えられた。時には「社会主義者」とレッテルを貼られたこともあった。反対の多くは共和党からきたが、民主党の中でも異論がでた。日本ほど政党の拘束力が強くないこの国では、修正を加えながら歩み寄ることが可能である。修正に修正を重ねてようやく実現した。<br /><br />オバマ大統領が就任後2年足らずの間に、重要な法案をいくつも成立させたのは高い賞賛に値すると思う。それでも支持率が5割を切っているのは何故だろうか。二つのグループがある。ひとつは改革によって今までの自由を奪われるグループである。金融業界、健康保険業界、医療関係従事者といったグループである。もうひとつは規制が多くなって自由な資本主義の発展が阻害されると考えている人々である。<br /><br />民主党はある程度の規制をしてでも所得の分配を平等に近づけたい、そのために政府の役割が大きくなるのは仕方ないと考えている。共和党はこれに対し、資本主義は優勝劣敗の世の中であり、資本主義の活力を保つためには規制は少なければ少ないほうが良いし、政府は小さければ小さいほど良いと考えている。アメリカ人ならば誰でも賛成する「アメリカン・ドリーム」は共和党の考えに近い。アメリカ人に根ざしたDNAと考えてよい。<br /><br />この国が二つの改革法で「ようやく普通の国になった」と考えると、先行きを見誤る恐れがある。この国は「日本流の普通な国」ではない。「資本主義」、「自由主義」が人間を幸福にすると信じている国民である。「社会主義」は異端であり、「共産主義」に至っては国外追放に値するほど許せない考え方である。90年代初頭のソ連の崩壊からアメリカ人はますます「資本主義の勝利」を確信するようになった。<br /><br />「アメリカ流の普通な国」とは、個人それぞれが自立して自分の人生を設計し、それを力強く実現することである。企業や国家に頼ることは考えていない。たとえある企業に就職しても、その企業で自己実現できないとわかると、さっさと他の企業に移る。会社勤めを続けていては自己実現できないと悟ると躊躇せず起業する。格差なんて気にしない。悔しかったら勝てばよい。あくまでも自分が自分の人生をどう送るかが最大の関心事である。<br /><br />今回の中間選挙では、政党本来の考え方を国民の審判に委ねる意味があるように思う。ブッシュ政権時代には規制はなければないほど良いとして、企業に思い切り自由に活動させた。だが、自由放任資本主義では格差が広がるし、国民生活に歪みも起きる。ブッシュ政権時代に顕在化した放任資本主義の「負の部分」を矯正したのがオバマ政権である。<br /><br />オバマ政権は放任資本主義の内部崩壊を防ぐために、景気刺激策を発動せざるを得なかったし、サブプライムローンの爆発を抱えて金融危機の再発防止に注力をせざるを得なかった。政権が発足して二年足らずの間によくやったと思う。だが、これからどういう施策を打つかが次の課題である。<br /><br />中間選挙の結果予想で与野党の勢力図は拮抗している。余り規制を増やして社会主義的な政策を打ち続けると多くの国民との距離が乖離する。2012年に大統領として二期目を狙うのだったら、共和党寄りの政策を打ち出していかなければならない。「日本流の普通な国」を実現した民主党政権ではあるが、「アメリカ流の普通な国」を希求する共和党の思想を取り入れていかないと、偉大な大統領にはなれないのである。<br /><br />翻って日本の状況を見てみよう。日本経済はこの20年間ゼロ成長であった。余りに多くの規制を作りすぎて、日本人の自由な活力を殺いできたのが原因のひとつではないだろうか。特に、民主党政権になってからは「社会主義路線」と疑われるような政策が打ち出されている。<br /><br />我々はこの二年間のアメリカ経済の破綻を通して、純粋な自由放任資本主義では問題が多いことを学んだ。また90年代初頭のソ連崩壊で、社会主義路線は国家を破滅に導くことを学んだ。これから日本が資本主義国として経済成長を志向するならば「日本流の普通な国」に止まっていてはならない。今の日本に必要なのは「アメリカ流の普通な国」にもっと近づけることではないだろうか。<br /><br /><span><span>&nbsp;</span></span><span><span> <p align="right"><span>ベンチャーアクセス「シリコンバレーコラム」<span>2010</span>年10月より転載）</span></p><p align="right"><span><span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)</span></span></span></p></span></span></span>]]>
        
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    <title>「海底に国旗を立てて領有権を主張する中国に日本はこんなに無防備でいいのか」</title>
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    <id>tag:svjen.org,2010://1.224</id>
    
    <published>2010-09-23T16:56:14Z</published>
    <updated>2010-09-24T00:01:21Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[&nbsp;トランス・パシフィック・ベンチャーズ（Trans Pacific Ventures LLC）President &amp; CEO安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)海底に国旗を立てて領有権を主張する中国に日本はこんなに無防備でいいのか最近中国は、近隣諸国と領有権紛争が起きている東シナ海において、乗員3人を乗せた深海潜水調査艇を海底まで沈め、中国の国旗を海底に植え込んだ。日本の「しんかい」にそっくりな深海潜水艇である。中国のテレビ局はその様子を撮影したビデオを国家的快挙として大々的に報道した。ニューヨークタイムズが中国日報の報道をスクープし、同紙の一面に掲載してアメリカでも話題になった。この事件は多くのアメリカ国民に2007年にロシアが取った行動を想起させた。ロシアは北極点の海底にロシア国旗を立てて領有権を主張したのである。だが日本のメディアは、尖閣列島で同じことが起きる可能性が強いにも拘らず、中国のこの事件を一切報道しなかった。中国はなぜこんなことをするのか。海底に眠る豊富な地下資源を支配下に置くためである。一例をあげよう。電気自動車の電池材料として注目されている希少金属リチウムは中国国内に豊富に埋蔵されている。従来はその多くを他国に輸出していたが、戦略物資と分かるや否や他国への輸出を制限し始めた。最近日本政府が中国政府に輸出制限の解除を交渉したが、全く応じる様子はなかった。今回の行動はその「海底版」である。海底に眠る希少金属をできるだけ多く支配下に置くことで、地下資源を独占し、輸出制限を通じて他国の生産能力を奪い、自国経済を更に拡大することを目論んでいる。アメリカ政府はこうした中国の戦略を既に察知し、希少金属に頼らない代替材料の開発を促す政策を採っている。今回の国旗植え込み事件は現在領有権で紛争になっているベトナム沖の海底であると推測される。中国はベトナム沖の西沙諸島を自国の領土であると主張し、領海を侵犯したとしてベトナム漁船を数多く拿捕している。中国はベトナムと個別の交渉に応じることはあっても、多国間の交渉には応じられないとしている。ベトナムは個別の交渉であれば、中国の軍事力と威嚇でねじ伏せられることを恐れているのである。中国の暴挙に堪りかねたベトナムは米国とアセアン諸国を抱き込み、アセアン会議の議題にして集団で中国に立ち向かう外交を展開している。中国の領土主張の被害国はベトナムに止まらない。シンガポール、マレーシア、インドネシアとの間でも同様な紛争を起こしているからだ。去る7月に米国のクリントン国務長官はアセアン会議で「アセアン諸国のこの海域での航行の自由を守ることが重要だ」と発言し、中国代表との間で厳しい論戦を展開した。アセアン諸国が狙うのは米国と連携した「中国包囲網」作りである。中国の挑発行為は日本に対しても行われている。今年4月には中国海軍の艦艇10隻が沖縄本島と宮古島の間の公海を南下し、中国のヘリが監視中の自衛隊の護衛艦に異常接近する事態が発生している。今月に入ってからも尖閣諸島で海上保安庁の巡視船と中国の漁船が衝突する事件が起きている。既に新聞等で報道されている通り、中国は猛烈なスピードで軍事力を増強している。軍事予算は過去20年間に18倍に膨れ上がり、今では米国に次ぐ第２位の軍事大国になっている。2009年での軍事予算は米国の6610億ドルに対して、中国は1000億ドルとまだまだ開きがある。だが、米国が近年軍事予算を削減しているに対し、中国は毎年予算を大幅に増やしており、その差は縮まりつつある。因みに、日本は510億ドルで第6位である。日本と在日米軍の軍事力は中国、北朝鮮、極東ロシアの兵力と比較すると明らかに見劣りする。日米の戦力を合わせても桁が一桁少ない。　陸上兵力（万人）艦艇（隻）作戦機(機)中国1609501,950北朝鮮100650620極東ロシア9240570合計2691,8403,140日本14.3149430在日米軍1.90（註）140合計16.2149570　（2010年版防衛白書）　（註）在日米軍はいざとなれば米海軍第七艦隊の支援を仰ぐことになるだろうから、完全にゼロとは言い切れない。中国のこうした軍備増強は、1982年に策定された「海軍海洋計画」と呼ばれる国家計画に基づいている。それによると、2000－2010年に沖縄、台湾、フィリピンを結ぶ「第１列島線」内の制海権を確保し、2010－2020年には「小笠原諸島、グアム、インドネシアを結ぶ「第２列島線」内の制海権を確保して航空母艦の建造を行う。そして2020－2040年には「米海軍による太平洋、インド洋の支配を阻止する」最終ゴールを達成する計画となっている。中国は今年中に原子力航空母艦の建設にも着手することを明らかにしたが、これも「海軍海洋計画」に沿って実施されるものである。数年後にこれが完成すれば極東の米軍兵力にかなり接近した兵力になると考えられる。日本近海に中国の航空母艦が出没するのも時間の問題になっている。戦力の比較は単なる装備の数値比較では計れない状況が起きている。サイバー戦力が重要になっている。これは地球を旋回する人工衛星によって、敵の動きを把握しコントロールする能力を指す。カーナビや携帯に位置情報を送るGPS（全地球測位システム）衛星もそのひとつで、衛星の大半は米国が押さえている。米国がその気になれば意図的にGPSを遮断することができるのである。現在、中国上空を通過するGPS衛星の95％は米国が所有している。中国は2020年までに世界のGPS衛星の1/3以上を中国版にして、中国上空から米国の衛星を追い出す計画である。こうすれば自国の通信網を守れる、米国に覗かれないで自由に軍事行動を取れる。もうひとつのサイバー戦力はウイルスによる敵のコンピューター網への攻撃である。米国の軍事機密情報を盗み出すために、国防総省のコンピューターシステムにサイバー攻撃が仕掛けられたというニュースはよく聞く。米国内ではこうした攻撃を組織的に行っているのは中国であると見ている。では米国は中国の軍事力増強をどう見ているのだろうか。米国国防総省は8月16日に「中国の軍事力に関する年次報告書」を発表した。中国軍が「国産空母の建設に着手し、南シナ海などで広範囲に行動を拡大しているうえに、外交上の利益を得るために、軍事力を活用する度合いが増えつつある」と指摘している。米国の軍関係者は、中国は口先では「古い兵器の改良である」「中国は覇権主義をめざさない」と言っているが、実際の行動を見るとまったく違う、と指摘する。その上、軍事交流も拒否している。中国国防省は今年1月の米国の台湾への武器売却の決定に反発して、米軍との交流停止を発表した。その後ゲーツ国防長官が訪中を申し込んだが断られた。中国側と軍事面での意思疎通は途絶えたままである。では米国は日本をどう見ているのだろうか。こういう微妙な時期に日本政府の行動は不可解であると見ている。鳩山首相はアジア共同体構想なるものを持ち出して米国から離れようとした。これがアメリカ政府の不信と掻き立てた。米国大統領は鳩山首相を相手にしなかったし、面談も拒否し続けた。鳩山政権から菅政権に変わった。鳩山氏より数段マシであるし、小沢氏より良い選択であると認識しているようだ。小沢氏のように対等な日米関係を表立って口にしないし、国連主義も主張しない。だが、菅氏の国防戦略の具体的なものは何も聞こえてこない。まずは普天間問題をどう解決するのか見てから菅首相の評価を決めたいというのが本音ではないだろうか。米国側は日米防衛協議の場で日本側にRole and Mission（役割と使命）を求めてくるようになったという。これは「自国の領土を自分で守る覚悟を示せ」と日本側に求めていることだという。米国にしてみれば、中国の脅威が高まる中で、前首相は現状認識を誤り、あらぬ方角に走り出すし、普天間の移設問題もいまだに解決できていない。米国政府にしてみれば今こそ日米同盟を強化して、共同して中国の脅威に立ち向かうべきと考えているのに、日本政府の方向性の定まらない動きに苛立ちを感じている。一方で、米国内ではG2（Great2）という考え方が台頭しつつある。Great2とは超大国である米国と中国の二カ国を指す。日本を同盟国と当てにしていては極東戦略が何も進展しないので、重要事項は日本には関係なくGreat2で決めればよい、とする考え方である。この考え方は日本をバイパスするジャパン・パッシングである。中国の脅威は軍事面、領土面のみならず資金面でも感じられるようになっている。バングラデシュ、スリランカ、パキスタン、ミャンマーといった国々に対して、中国は港湾建設、道路建設、通信網建設といったインフラ・プロジェクトに多額の海外援助を行っている。もちろん、そうしたプロジェクトでは中国の業者が特注して工事を請け負うことになるが。こうした海外援助も見方を変えれば、軍事的な意図を含んでいる。こうした地域に張り巡らせた港湾や道路や通信網を中国側が制御すれば、中国軍の軍事行動がとり易くなる。またその国と経済摩擦や利害衝突が起きた場合には、中国が軍事力を背景に交渉を有利に進められる。いままで中国のこうした投資を歓迎してきた諸国も、最近では警戒心を強めるようになってきた。日本では中国の資金面での脅威はどこにあるのだろうか。最近の顕著な動きは、中国が膨大な対米黒字から得たドル資金を米国国債の購入ではなく日本国債を買うようになったのである。確かに米国財務省の資料を見ると中国はこの半年間に米国国債の保有高を1割ほど減らしている。日本国債の93％は日本の金融機関が保有しているが、残る7％の中で中国政府が最大の債権者になった模様である。日本政府は中国政府の購入を歓迎しているようであるが、国債管理はより難しくなったと見るべきだろう。中国がもし日本国債を大量に売却すれば、金利は高騰し、日本の財政収支は一気に悪化する。中国側がこの手段を意図的に使うと大きな攪乱要因になる。中国政府の動かせるドル資金の規模が極めて大きいだけに為替市場への影響も無視できない。最近の80円台なかばへの円高は中国による国債の大量購入がひとつの原因と考えられる。このことは何を意味するのか。中国政府は日本国債の大量購入により円高を作り出し、日本の輸出にブレーキをかけることができるようになったということである。中国は今後、軍事面、領土面、資金面で日本を含むアジア諸国に更に強い影響力を及ぼすであろう。中国が日本にとって最大の貿易国であるにも拘らず、軍事面、領土面での中国は違う顔を覗かせる。アメリカにとっても今や最大の貿易相手国は中国である。だが、アメリカ政府は中国に対して経済面の親密さと、軍事面の脅威とを峻別して考えている。日本ではこの峻別ができていない。中国を情緒的に捉えている。今回の民主党の代表選挙でも、国防が全く論点にならなかったのはこうしたところに原因があるのではないだろうか。だが、日本国民が国防の観点から大きな決断をしなければならない時は刻々と近づいてきている。米国と同盟強化を図るのか？それとも、曖昧なままズルズルと中国の強硬な外交圧力に屈していくのか？日本人はこの数10年、明確な国家戦略を持ったことがない。だが、もしこの決断ができなければ、日本は「自国を取り囲む現状の認識が甘い上に、自国の運命を自分で決められない国民である」というレッテルを諸外国から貼られても仕方がない。それでも本当に良いのだろうか。ベンチャーアクセス「シリコンバレーコラム」2010年９月より転載）安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)...]]></summary>
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        <![CDATA[<p align="right">&nbsp;トランス・パシフィック・ベンチャーズ（<span>Trans Pacific Ventures LLC</span>）<span><br /></span><span>President &amp; CEO<br /></span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)</span></p>海底に国旗を立てて領有権を主張する中国に日本はこんなに無防備でいいのか<p><br /><br />最近中国は、近隣諸国と領有権紛争が起きている東シナ海において、乗員3人を乗せた深海潜水調査艇を海底まで沈め、中国の国旗を海底に植え込んだ。日本の「しんかい」にそっくりな深海潜水艇である。中国のテレビ局はその様子を撮影したビデオを国家的快挙として大々的に報道した。<br /><br />ニューヨークタイムズが中国日報の報道をスクープし、同紙の一面に掲載してアメリカでも話題になった。この事件は多くのアメリカ国民に2007年にロシアが取った行動を想起させた。ロシアは北極点の海底にロシア国旗を立てて領有権を主張したのである。だが日本のメディアは、尖閣列島で同じことが起きる可能性が強いにも拘らず、中国のこの事件を一切報道しなかった。<br /><br />中国はなぜこんなことをするのか。海底に眠る豊富な地下資源を支配下に置くためである。<br /><br />一例をあげよう。電気自動車の電池材料として注目されている希少金属リチウムは中国国内に豊富に埋蔵されている。従来はその多くを他国に輸出していたが、戦略物資と分かるや否や他国への輸出を制限し始めた。最近日本政府が中国政府に輸出制限の解除を交渉したが、全く応じる様子はなかった。<br /><br />今回の行動はその「海底版」である。海底に眠る希少金属をできるだけ多く支配下に置くことで、地下資源を独占し、輸出制限を通じて他国の生産能力を奪い、自国経済を更に拡大することを目論んでいる。アメリカ政府はこうした中国の戦略を既に察知し、希少金属に頼らない代替材料の開発を促す政策を採っている。<br /><br />今回の国旗植え込み事件は現在領有権で紛争になっているベトナム沖の海底であると推測される。中国はベトナム沖の西沙諸島を自国の領土であると主張し、領海を侵犯したとしてベトナム漁船を数多く拿捕している。中国はベトナムと個別の交渉に応じることはあっても、多国間の交渉には応じられないとしている。ベトナムは個別の交渉であれば、中国の軍事力と威嚇でねじ伏せられることを恐れているのである。<br /><br />中国の暴挙に堪りかねたベトナムは米国とアセアン諸国を抱き込み、アセアン会議の議題にして集団で中国に立ち向かう外交を展開している。中国の領土主張の被害国はベトナムに止まらない。シンガポール、マレーシア、インドネシアとの間でも同様な紛争を起こしているからだ。<br /><br />去る7月に米国のクリントン国務長官はアセアン会議で「アセアン諸国のこの海域での航行の自由を守ることが重要だ」と発言し、中国代表との間で厳しい論戦を展開した。アセアン諸国が狙うのは米国と連携した「中国包囲網」作りである。<br /><br />中国の挑発行為は日本に対しても行われている。今年4月には中国海軍の艦艇10隻が沖縄本島と宮古島の間の公海を南下し、中国のヘリが監視中の自衛隊の護衛艦に異常接近する事態が発生している。今月に入ってからも尖閣諸島で海上保安庁の巡視船と中国の漁船が衝突する事件が起きている。<br /><br />既に新聞等で報道されている通り、中国は猛烈なスピードで軍事力を増強している。軍事予算は過去20年間に18倍に膨れ上がり、今では米国に次ぐ第２位の軍事大国になっている。2009年での軍事予算は米国の6610億ドルに対して、中国は1000億ドルとまだまだ開きがある。だが、米国が近年軍事予算を削減しているに対し、中国は毎年予算を大幅に増やしており、その差は縮まりつつある。因みに、日本は510億ドルで第6位である。<br /><br />日本と在日米軍の軍事力は中国、北朝鮮、極東ロシアの兵力と比較すると明らかに見劣りする。日米の戦力を合わせても桁が一桁少ない。<br /><br /><table border="1" cellspacing="0" cellpadding="5"><tbody><tr><td>　</td><td>陸上兵力（万人）</td><td>艦艇（隻）</td><td>作戦機(機)</td></tr><tr><td>中国</td><td>160</td><td>950</td><td>1,950</td></tr><tr><td>北朝鮮</td><td>100</td><td>650</td><td>620</td></tr><tr><td>極東ロシア</td><td>9</td><td>240</td><td>570</td></tr><tr bgcolor="silver"><td>合計</td><td>269</td><td>1,840</td><td>3,140</td></tr></tbody></table><br /><table border="1" cellspacing="0" cellpadding="5"><tbody><tr><td>日本</td><td>14.3</td><td>149</td><td>430</td></tr><tr><td>在日米軍</td><td>1.9</td><td>0（註）</td><td>140</td></tr><tr bgcolor="silver"><td>合計</td><td>16.2</td><td>149</td><td>570</td></tr></tbody></table>　（2010年版防衛白書）<br />　（註）在日米軍はいざとなれば米海軍第七艦隊の支援を仰ぐことになるだろうから、完全にゼロとは言い切れない。<br /><br />中国のこうした軍備増強は、1982年に策定された「海軍海洋計画」と呼ばれる国家計画に基づいている。それによると、2000－2010年に沖縄、台湾、フィリピンを結ぶ「第１列島線」内の制海権を確保し、2010－2020年には「小笠原諸島、グアム、インドネシアを結ぶ「第２列島線」内の制海権を確保して航空母艦の建造を行う。そして2020－2040年には「米海軍による太平洋、インド洋の支配を阻止する」最終ゴールを達成する計画となっている。<br /><br />中国は今年中に原子力航空母艦の建設にも着手することを明らかにしたが、これも「海軍海洋計画」に沿って実施されるものである。数年後にこれが完成すれば極東の米軍兵力にかなり接近した兵力になると考えられる。日本近海に中国の航空母艦が出没するのも時間の問題になっている。<br /><br />戦力の比較は単なる装備の数値比較では計れない状況が起きている。サイバー戦力が重要になっている。これは地球を旋回する人工衛星によって、敵の動きを把握しコントロールする能力を指す。カーナビや携帯に位置情報を送るGPS（全地球測位システム）衛星もそのひとつで、衛星の大半は米国が押さえている。米国がその気になれば意図的にGPSを遮断することができるのである。<br /><br />現在、中国上空を通過するGPS衛星の95％は米国が所有している。中国は2020年までに世界のGPS衛星の1/3以上を中国版にして、中国上空から米国の衛星を追い出す計画である。こうすれば自国の通信網を守れる、米国に覗かれないで自由に軍事行動を取れる。<br /><br />もうひとつのサイバー戦力はウイルスによる敵のコンピューター網への攻撃である。米国の軍事機密情報を盗み出すために、国防総省のコンピューターシステムにサイバー攻撃が仕掛けられたというニュースはよく聞く。米国内ではこうした攻撃を組織的に行っているのは中国であると見ている。<br /><br />では米国は中国の軍事力増強をどう見ているのだろうか。米国国防総省は8月16日に「中国の軍事力に関する年次報告書」を発表した。中国軍が「国産空母の建設に着手し、南シナ海などで広範囲に行動を拡大しているうえに、外交上の利益を得るために、軍事力を活用する度合いが増えつつある」と指摘している。<br /><br />米国の軍関係者は、中国は口先では「古い兵器の改良である」「中国は覇権主義をめざさない」と言っているが、実際の行動を見るとまったく違う、と指摘する。その上、軍事交流も拒否している。中国国防省は今年1月の米国の台湾への武器売却の決定に反発して、米軍との交流停止を発表した。その後ゲーツ国防長官が訪中を申し込んだが断られた。中国側と軍事面での意思疎通は途絶えたままである。<br /><br />では米国は日本をどう見ているのだろうか。こういう微妙な時期に日本政府の行動は不可解であると見ている。鳩山首相はアジア共同体構想なるものを持ち出して米国から離れようとした。これがアメリカ政府の不信と掻き立てた。米国大統領は鳩山首相を相手にしなかったし、面談も拒否し続けた。<br /><br />鳩山政権から菅政権に変わった。鳩山氏より数段マシであるし、小沢氏より良い選択であると認識しているようだ。小沢氏のように対等な日米関係を表立って口にしないし、国連主義も主張しない。だが、菅氏の国防戦略の具体的なものは何も聞こえてこない。まずは普天間問題をどう解決するのか見てから菅首相の評価を決めたいというのが本音ではないだろうか。<br /><br />米国側は日米防衛協議の場で日本側にRole and Mission（役割と使命）を求めてくるようになったという。これは「自国の領土を自分で守る覚悟を示せ」と日本側に求めていることだという。米国にしてみれば、中国の脅威が高まる中で、前首相は現状認識を誤り、あらぬ方角に走り出すし、普天間の移設問題もいまだに解決できていない。米国政府にしてみれば今こそ日米同盟を強化して、共同して中国の脅威に立ち向かうべきと考えているのに、日本政府の方向性の定まらない動きに苛立ちを感じている。<br /><br />一方で、米国内ではG2（Great2）という考え方が台頭しつつある。Great2とは超大国である米国と中国の二カ国を指す。日本を同盟国と当てにしていては極東戦略が何も進展しないので、重要事項は日本には関係なくGreat2で決めればよい、とする考え方である。この考え方は日本をバイパスするジャパン・パッシングである。<br /><br />中国の脅威は軍事面、領土面のみならず資金面でも感じられるようになっている。バングラデシュ、スリランカ、パキスタン、ミャンマーといった国々に対して、中国は港湾建設、道路建設、通信網建設といったインフラ・プロジェクトに多額の海外援助を行っている。もちろん、そうしたプロジェクトでは中国の業者が特注して工事を請け負うことになるが。<br /><br />こうした海外援助も見方を変えれば、軍事的な意図を含んでいる。こうした地域に張り巡らせた港湾や道路や通信網を中国側が制御すれば、中国軍の軍事行動がとり易くなる。またその国と経済摩擦や利害衝突が起きた場合には、中国が軍事力を背景に交渉を有利に進められる。いままで中国のこうした投資を歓迎してきた諸国も、最近では警戒心を強めるようになってきた。<br /><br />日本では中国の資金面での脅威はどこにあるのだろうか。最近の顕著な動きは、中国が膨大な対米黒字から得たドル資金を米国国債の購入ではなく日本国債を買うようになったのである。確かに米国財務省の資料を見ると中国はこの半年間に米国国債の保有高を1割ほど減らしている。<br /><br />日本国債の93％は日本の金融機関が保有しているが、残る7％の中で中国政府が最大の債権者になった模様である。日本政府は中国政府の購入を歓迎しているようであるが、国債管理はより難しくなったと見るべきだろう。中国がもし日本国債を大量に売却すれば、金利は高騰し、日本の財政収支は一気に悪化する。中国側がこの手段を意図的に使うと大きな攪乱要因になる。<br /><br />中国政府の動かせるドル資金の規模が極めて大きいだけに為替市場への影響も無視できない。最近の80円台なかばへの円高は中国による国債の大量購入がひとつの原因と考えられる。このことは何を意味するのか。中国政府は日本国債の大量購入により円高を作り出し、日本の輸出にブレーキをかけることができるようになったということである。<br /><br />中国は今後、軍事面、領土面、資金面で日本を含むアジア諸国に更に強い影響力を及ぼすであろう。中国が日本にとって最大の貿易国であるにも拘らず、軍事面、領土面での中国は違う顔を覗かせる。アメリカにとっても今や最大の貿易相手国は中国である。だが、アメリカ政府は中国に対して経済面の親密さと、軍事面の脅威とを峻別して考えている。<br /><br />日本ではこの峻別ができていない。中国を情緒的に捉えている。今回の民主党の代表選挙でも、国防が全く論点にならなかったのはこうしたところに原因があるのではないだろうか。<br /><br />だが、日本国民が国防の観点から大きな決断をしなければならない時は刻々と近づいてきている。米国と同盟強化を図るのか？それとも、曖昧なままズルズルと中国の強硬な外交圧力に屈していくのか？日本人はこの数10年、明確な国家戦略を持ったことがない。<br /><br />だが、もしこの決断ができなければ、日本は「自国を取り囲む現状の認識が甘い上に、自国の運命を自分で決められない国民である」というレッテルを諸外国から貼られても仕方がない。それでも本当に良いのだろうか。</p><span /><span><p align="right"><span>ベンチャーアクセス「シリコンバレーコラム」<span>2010</span>年９月より転載）</span></p><p align="right"><span><span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)</span></span></span></p></span>]]>
        
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    <title>「日本がＧＤＰ第3位から挽回するには「第3の維新」が必要だ」</title>
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    <id>tag:svjen.org,2010://1.223</id>
    
    <published>2010-08-30T22:24:26Z</published>
    <updated>2010-08-31T05:26:35Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[トランス・パシフィック・ベンチャーズ（Trans Pacific Ventures LLC）President &amp; CEO安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)今年第2四半期のＧＤＰで見ると、日本は中国に抜かれて世界第3位の経済国になった。日本は過去40年間の長きに渡って世界第2位の経済大国であった。40年前に中国のＧＤＰは存在感すらなかった。5年前でも中国のＧＤＰは日本の半分であった。なぜこんな短期間に日本は中国に抜かれたのか。世界はこの逆転劇を驚きの眼で見ている。 　メディアの取り上げ方も様々である。中国の躍進振りを脅威の目で見る記事もあれば、中国がこのまま一直線に経済成長することはありえないとする記事もある。他方で、日本の転落原因に焦点を当てた記事もある。　ニューヨーク・タイムズは中国の躍進ぶりを脅威と見て報道している。中国は近年、英国、フランス、ドイツを追い越し、ついには日本をも追い越すことになった。一人当たりＧＤＰで見ると、中国は3,600ドルでアルジェリア、エル・サルバドルと肩を並べる後進国の水準である。（因みに、米国は46,000ドル、日本は39,700ドル）。　だが、このことは成長の余地を限りなく残していることを意味する。米国・欧州が金融危機の影響で成長率を落す中で、中国は今年も10％の経済成長を予測している。中国がこのペースで成長を続ければ、2030年には米国も追い越して世界最大の経済大国になる可能性がある。　一方で懸念される点もいくつかある。中国は石油、石炭、鉄鉱石や希少金属を世界的規模で買い占める目的で、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国と緊密な経済関係を樹立し、米国、欧州と熾烈な競争になっている。中国は世界最大の二酸化炭素排出国であるにもかかわらず、地球温暖化対策には渋々取り組んでいる。　中国の成長に懐疑的な見方をしているのは北京大学光華管理学院（ビジネススクールに相当）の准教授Michael Pettisである。同教授は最近「中国のＧＤＰの急増は日本の80年代に似ている」と題する論文を発表した。その中で次のように述べている。　日本は投資に重点をおいた経済成長を追求し、世界のＧＤＰに占める日本の比率は1970年の7％から1990年には18％になった。90年以降、世界のＧＤＰは拡大したにもかかわらず日本は足踏みしたため、シェアは急速に低下した。そしてたった8％のシェアしかない中国に追いつかれてしまった。これは借金を膨らませながら効果の少ない投資を永年続けたことが原因であった。中国も政府部門のインフラ投資と民間部門の設備投資・株式投資を牽引力とする経済成長を図ってきた。その結果、個人消費がＧＤＰに占める比率は2000年の46％から2009年に35.6％に低下し、不安定になってしまった。（因みに、日本は60％、米国は70％）　その上、中国の銀行は融資規制の網をくぐって民間企業や個人に過剰な貸付を行い、投資を支援してきた。こうした投資が裏目に出ると、日本の90年代と同様に経済成長に急ブレーキがかかり、その後低成長になるかもしれない。中国の現在の状況は80年代の日本によく似ている。　筆者には中国の投資（投機？）の実態がどのようなものか正確に把握できないので、この論文の評価は難しい。仮に中国が今までのような右肩上がりの経済成長に急ブレーキがかかるならば、日本経済の今後の戦略如何では再び第2位に返り咲くことは不可能ではないかもしれない。　日本にはもはや第2位に返り咲く力はないとする第三の論文がある。英国エコノミスト誌の「ジャパン・アズ・ナンバー・スリー」と題する記事で、日本が変革を怠ったために自分で第3位に転落をしたとする見方である。やや長くなるが、正鵠を射ていると思うので、以下に記事の要点をあげたい。●日本政府は企業活性化のために250億ドルを投じて産業革新機構や企業再生支援機構を作ったが、（本来の趣旨に反して）時代の流れに乗り遅れた企業の救済にしか使われていない。●日本では経営に失敗した企業が倒産することは少なく、同時に新しい企業が誕生することも少ない。日本の企業倒産率は米国の半分で、新しい企業が誕生する比率も米国の3分の1。●日本企業では能力よりも年功が重視されて出世が決まる傾向がある。社長が引退しても会長や顧問の肩書で社内に残るので、後任の経営者が前任者の路線を否定するような言動は取りにくい。若い世代は出世したければ自分の見解を隠すように諭され、日本のサラリーマンは「草食男子」になってしまった。●若い世代で起業家を志望する人の比率はこの7～8年で半減して14％になってしまった。その一方で、一旦就職した会社に定年まで勤めたいと希望する若者の比率は逆に2倍に増えて57％になった。若手がこんなに内向きでは、日本は今後どうやって輸出を伸ばして行くのか。●（経済成長を阻害する要因の多くは文化的要因に由来するものが多く）、しかも相互に深く結びつきあっているので一朝一夕に変えるのは難しい。だが日本の歴史を振り返ると、本当の危機に直面したときには素早く行動する国民である。19世紀には明治維新を起こして植民地化を逃れたし、第二次世界大戦後には焼け野原の中からいち早く立ち上がって世界第2の経済大国になった。●もっとも、こうした繁栄の基礎を築いた制度（豊富な資金、大企業主導、詰め込み教育、官僚主導、男性だけの安定的雇用）のいずれもが、21世紀にはマッチしなくなっている。成長の障害は変わろうとしない日本人自身にある。これから大胆な改革を行わない限り、日本は早晩第4位、第5位、それ以下に転落していくだろう。　筆者はエコノミスト誌の記事を身につまされる思いで読んだ。　日本がどのような方法で変われるのか？筆者にも名案はない。日本文化に深く根ざしているからだ。ではシリコンバレーで活躍している中国人、インド人、アメリカ人とどこが違うのか。一言で言うなら、彼らに共通するのは「個人主義」である。&nbsp;「自分の人生は自分で設計して自分で実行していく」。組織のために自分を犠牲にすることはないし、ましてや政府を当てにすることは全くない。「組織がどうであれ、国家がどうあれ、自分は自分」。これがシリコンバレーのマントラ（真理）である。　日本人が個人主義に目覚めるときがあるのだろうか。それは組織が支払い能力をなくしたとき、国家が支払い能力をなくしたときだ。企業の倒産、国家財政の破綻が個人主義への引き金を引くだろう。そのときに日本人は明治維新、敗戦に続いて、「第三の維新」で素早く行動するだろう。ベンチャーアクセス「シリコンバレーコラム」2010年8月より「「転載）安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)...]]></summary>
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        <![CDATA[<p align="right">トランス・パシフィック・ベンチャーズ（<span>Trans Pacific Ventures LLC</span>）<span><br /></span><span>President &amp; CEO<br /></span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)</span></p><span>今年第2四半期のＧＤＰで見ると、日本は中国に抜かれて世界第3位の経済国になった。日本は過去40年間の長きに渡って世界第2位の経済大国であった。40年前に中国のＧＤＰは存在感すらなかった。5年前でも中国のＧＤＰは日本の半分であった。なぜこんな短期間に日本は中国に抜かれたのか。世界はこの逆転劇を驚きの眼で見ている。</span><span> <p>　メディアの取り上げ方も様々である。中国の躍進振りを脅威の目で見る記事もあれば、中国がこのまま一直線に経済成長することはありえないとする記事もある。他方で、日本の転落原因に焦点を当てた記事もある。</p><p>　ニューヨーク・タイムズは中国の躍進ぶりを脅威と見て報道している。中国は近年、英国、フランス、ドイツを追い越し、ついには日本をも追い越すことになった。一人当たりＧＤＰで見ると、中国は3,600ドルでアルジェリア、エル・サルバドルと肩を並べる後進国の水準である。（因みに、米国は46,000ドル、日本は39,700ドル）。</p><p>　だが、このことは成長の余地を限りなく残していることを意味する。米国・欧州が金融危機の影響で成長率を落す中で、中国は今年も10％の経済成長を予測している。中国がこのペースで成長を続ければ、2030年には米国も追い越して世界最大の経済大国になる可能性がある。</p><p>　一方で懸念される点もいくつかある。中国は石油、石炭、鉄鉱石や希少金属を世界的規模で買い占める目的で、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国と緊密な経済関係を樹立し、米国、欧州と熾烈な競争になっている。中国は世界最大の二酸化炭素排出国であるにもかかわらず、地球温暖化対策には渋々取り組んでいる。</p><p>　中国の成長に懐疑的な見方をしているのは北京大学光華管理学院（ビジネススクールに相当）の准教授Michael Pettisである。同教授は最近「中国のＧＤＰの急増は日本の80年代に似ている」と題する論文を発表した。その中で次のように述べている。</p><p>　日本は投資に重点をおいた経済成長を追求し、世界のＧＤＰに占める日本の比率は1970年の7％から1990年には18％になった。90年以降、世界のＧＤＰは拡大したにもかかわらず日本は足踏みしたため、シェアは急速に低下した。そしてたった8％のシェアしかない中国に追いつかれてしまった。これは借金を膨らませながら効果の少ない投資を永年続けたことが原因であった。</p><p>中国も政府部門のインフラ投資と民間部門の設備投資・株式投資を牽引力とする経済成長を図ってきた。その結果、個人消費がＧＤＰに占める比率は2000年の46％から2009年に35.6％に低下し、不安定になってしまった。（因みに、日本は60％、米国は70％）</p><p>　その上、中国の銀行は融資規制の網をくぐって民間企業や個人に過剰な貸付を行い、投資を支援してきた。こうした投資が裏目に出ると、日本の90年代と同様に経済成長に急ブレーキがかかり、その後低成長になるかもしれない。中国の現在の状況は80年代の日本によく似ている。</p><p>　筆者には中国の投資（投機？）の実態がどのようなものか正確に把握できないので、この論文の評価は難しい。仮に中国が今までのような右肩上がりの経済成長に急ブレーキがかかるならば、日本経済の今後の戦略如何では再び第2位に返り咲くことは不可能ではないかもしれない。</p><p>　日本にはもはや第2位に返り咲く力はないとする第三の論文がある。英国エコノミスト誌の「ジャパン・アズ・ナンバー・スリー」と題する記事で、日本が変革を怠ったために自分で第3位に転落をしたとする見方である。やや長くなるが、正鵠を射ていると思うので、以下に記事の要点をあげたい。</p><p>●日本政府は企業活性化のために250億ドルを投じて産業革新機構や企業再生支援機構を作ったが、（本来の趣旨に反して）時代の流れに乗り遅れた企業の救済にしか使われていない。</p><p>●日本では経営に失敗した企業が倒産することは少なく、同時に新しい企業が誕生することも少ない。日本の企業倒産率は米国の半分で、新しい企業が誕生する比率も米国の3分の1。</p><p>●日本企業では能力よりも年功が重視されて出世が決まる傾向がある。社長が引退しても会長や顧問の肩書で社内に残るので、後任の経営者が前任者の路線を否定するような言動は取りにくい。若い世代は出世したければ自分の見解を隠すように諭され、日本のサラリーマンは「草食男子」になってしまった。</p><p>●若い世代で起業家を志望する人の比率はこの7～8年で半減して14％になってしまった。その一方で、一旦就職した会社に定年まで勤めたいと希望する若者の比率は逆に2倍に増えて57％になった。若手がこんなに内向きでは、日本は今後どうやって輸出を伸ばして行くのか。</p><p>●（経済成長を阻害する要因の多くは文化的要因に由来するものが多く）、しかも相互に深く結びつきあっているので一朝一夕に変えるのは難しい。だが日本の歴史を振り返ると、本当の危機に直面したときには素早く行動する国民である。19世紀には明治維新を起こして植民地化を逃れたし、第二次世界大戦後には焼け野原の中からいち早く立ち上がって世界第2の経済大国になった。</p><p>●もっとも、こうした繁栄の基礎を築いた制度（豊富な資金、大企業主導、詰め込み教育、官僚主導、男性だけの安定的雇用）のいずれもが、21世紀にはマッチしなくなっている。成長の障害は変わろうとしない日本人自身にある。これから大胆な改革を行わない限り、日本は早晩第4位、第5位、それ以下に転落していくだろう。</p><p>　筆者はエコノミスト誌の記事を身につまされる思いで読んだ。</p><p>　日本がどのような方法で変われるのか？筆者にも名案はない。日本文化に深く根ざしているからだ。ではシリコンバレーで活躍している中国人、インド人、アメリカ人とどこが違うのか。一言で言うなら、彼らに共通するのは「個人主義」である。</p><p>&nbsp;「自分の人生は自分で設計して自分で実行していく」。組織のために自分を犠牲にすることはないし、ましてや政府を当てにすることは全くない。「組織がどうであれ、国家がどうあれ、自分は自分」。これがシリコンバレーのマントラ（真理）である。</p><p>　日本人が個人主義に目覚めるときがあるのだろうか。それは組織が支払い能力をなくしたとき、国家が支払い能力をなくしたときだ。企業の倒産、国家財政の破綻が個人主義への引き金を引くだろう。そのときに日本人は明治維新、敗戦に続いて、「第三の維新」で素早く行動するだろう。</p></span><span><p align="right"><span>ベンチャーアクセス「シリコンバレーコラム」<span>2010</span>年8月より「「転載）</span></p><p align="right"><span><span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)</span></span></span></p></span>]]>
        
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    <title>「自分のしたい事・自分にできる事」</title>
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    <published>2010-08-11T21:34:40Z</published>
    <updated>2010-08-13T03:39:28Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[Itoi,LLC　社長&nbsp;糸井名生（いとい・なおまる）氏 仕事は、自分のしたい事を選ぶ、という考え方が一般的になってから、暫く経ちます。日本でもアメリカでも、ここ２０年くらいの考え方でしょうか。「で、どんな仕事したいの？」「いや、まだ良く分かりません」という会話に、皆さんも訊く方ないし答える方の立場で、参加したことがあるでしょう。ところが、この「自分のしたい仕事」というが厄介です。なぜかというと、完全に楽しい仕事というものは無いから。仕事をしている時間のうち、１００％の時間を楽しく過ごせる仕事、というものは、存在しないか、やっても仕方のない仕事だと思います。仕事をしているときの気分を、４つに区切ってみましょう。1. こんなこと嫌だ。辞めてやる。2. つらいけど、なんとか耐えていこう。3. 快適に、充実感をもってやってる。4. すごく楽しい。この仕事すごく好き。３と４の割合が多い仕事、というのが、いい仕事です。そういう仕事に着いていたとしても、１と２が無いということはないと思います。「自分のしたい仕事」を追い求めていく危険は、４が１００％でなければ、これはいい仕事ではない、という錯覚に陥るからです。そうすると仕事に不満が募り、不幸になります。あるいは、仕事に着くのが面倒になったり、怖くなります。３と４を増やすには、「自分のしたい事」よりも、「自分にできる事」を求めてみてはどうでしょう。仕事の喜びは、内容が楽しいというよりも、何かを成し遂げたときの達成感、充実感にあるようです。私は、二十歳くらいのときに、名古屋大学の北部生協食堂で、定食を食べた後、散歩していて、突然悟ったことがありました。自分には、するのが好きなことはたくさんある。音楽、スポーツ、文学。けれども、人並み以上に、今からなれそうなものは、一つしなくて、それはソフトウェアを書くこと。その瞬間から、選ぶ必要がなくなったので、進路で悩まなくなりました。分野の中では、学者になりたいのか、社長になりたいのか、エンジニアになりたいのか、と言った迷いはありますが、小さな悩みです。一日、本当に頭がちゃんと働くのはまあ６時間。人生のうちで、若者の特権である情熱と、向こう見ずな勢い、頭の柔軟性、年齢からくる経験と、時間をかけて勝ち取らなければいけない周囲からの信頼。この全てがそろう時間というのは、まあ１０年から２０年。一度しかない人生で、何かを成し遂げようと思ったら、あっちこっちに手を出したり、好きだの嫌いだの言ってる暇はありません。自分にできることを見つけたら、直進あるのみです。&nbsp; -->（糸井名生氏のブログ「柳通り便り（http://blog.goo.ne.jp/naomaru1）」より転載） 糸井名生（いとい・なおまる）氏1973 年生まれ。名古屋大学工学部情報工学科卒。1996年に渡米し、ミシガン大学コンピューターサイエンスの修士・博士課程へと進学。電子認証などのセキュリ ティプログラムに関連する研究でPh.Dを取得。2001年、サンマイクロシステムズへの入社を機にシリコンバレーへ。アクティブカード社などを経て、 2007年4月Itoi,LLCを起業。現在は、NextLabs, Inc.というスタートアップでエンジニアとしても活躍中。記事についてのお問い合わせは、info@svjen.org まで。...]]></summary>
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            <category term="新起業家ブログ" />
    
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        <![CDATA[<p align="right">Itoi,LLC　社長<br />&nbsp;糸井名生（いとい・なおまる）氏</p><!-- /entry-top --><!-- entry-body --><div class="entry-body"><a href="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/d3/f4174a9e98c7424cd398499b553f2ba2.jpg"><img align="left" class="entry_body_img_thumb" src="http://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/74/d3/f4174a9e98c7424cd398499b553f2ba2_s.jpg" border="0" /></a> <div class="entry-body-text">仕事は、自分のしたい事を選ぶ、という考え方が一般的になってから、暫く経ちます。日本でもアメリカでも、ここ２０年くらいの考え方でしょうか。「で、どんな仕事したいの？」「いや、まだ良く分かりません」という会話に、皆さんも訊く方ないし答える方の立場で、参加したことがあるでしょう。<br /><br />ところが、この「自分のしたい仕事」というが厄介です。なぜかというと、完全に楽しい仕事というものは無いから。仕事をしている時間のうち、１００％の時間を楽しく過ごせる仕事、というものは、存在しないか、やっても仕方のない仕事だと思います。<br /><br />仕事をしているときの気分を、４つに区切ってみましょう。<br /><br />1. こんなこと嫌だ。辞めてやる。<br />2. つらいけど、なんとか耐えていこう。<br />3. 快適に、充実感をもってやってる。<br />4. すごく楽しい。この仕事すごく好き。<br /><br />３と４の割合が多い仕事、というのが、いい仕事です。そういう仕事に着いていたとしても、１と２が無いということはないと思います。<br /><br />「自分のしたい仕事」を追い求めていく危険は、４が１００％でなければ、これはいい仕事ではない、という錯覚に陥るからです。そうすると仕事に不満が募り、不幸になります。あるいは、仕事に着くのが面倒になったり、怖くなります。<br /><br />３と４を増やすには、「自分のしたい事」よりも、「自分にできる事」を求めてみてはどうでしょう。<br />仕事の喜びは、内容が楽しいというよりも、何かを成し遂げたときの達成感、充実感にあるようです。<br /><br />私は、二十歳くらいのときに、名古屋大学の北部生協食堂で、定食を食べた後、散歩していて、突然悟ったことがありました。自分には、するのが好きなことはたくさんある。音楽、スポーツ、文学。けれども、人並み以上に、今からなれそうなものは、一つしなくて、それはソフトウェアを書くこと。<br /><br />その瞬間から、選ぶ必要がなくなったので、進路で悩まなくなりました。分野の中では、学者になりたいのか、社長になりたいのか、エンジニアになりたいのか、と言った迷いはありますが、小さな悩みです。<br /><br />一日、本当に頭がちゃんと働くのはまあ６時間。人生のうちで、若者の特権である情熱と、向こう見ずな勢い、頭の柔軟性、年齢からくる経験と、時間をかけて勝ち取らなければいけない周囲からの信頼。この全てがそろう時間というのは、まあ１０年から２０年。<br /><br />一度しかない人生で、何かを成し遂げようと思ったら、あっちこっちに手を出したり、好きだの嫌いだの言ってる暇はありません。自分にできることを見つけたら、直進あるのみです。</div><div class="entry-body-text"><br />&nbsp;</div><!-- <rdf:RDF xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"   xmlns:trackback="http://madskills.com/public/xml/rss/module/trackback/"   xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> <rdf:Description   rdf:about="http://blog.goo.ne.jp/naomaru1/e/4ba6dd5febc9cc8b4b2dbafcc2c16448"   trackback:ping="http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/4ba6dd5febc9cc8b4b2dbafcc2c16448/ce"   dc:title="自分のしたい事・自分にできる事"   dc:date="2010-08-09T03:17:30+09:00"   dc:description="仕事は、自分のしたい事を選ぶ、という考え方が一般的になってから、暫く経ちます。日本でもアメリカでも、ここ２０年くらいの考え方でしょうか。「で、どんな仕事したいの？」「いや、まだ良く分かりません」という会話に、皆さんも訊く方ないし答える方の立場で、参加したことがあるでしょう。  ところが、この「自分のしたい仕事」というが厄介です。なぜかというと、完全に楽しい仕事というものは無いから。仕事をしている時"   dc:identifier="http://blog.goo.ne.jp/naomaru1/e/4ba6dd5febc9cc8b4b2dbafcc2c16448" /> </rdf:RDF> --></div><p align="right">（糸井名生氏のブログ「柳通り便り（<a href="http://blog.goo.ne.jp/naomaru1" target="_blank">http://blog.goo.ne.jp/naomaru1</a>）」より転載） </p><div class="entry-body-text"><div class="entryFrame"><span class="body_text"><div class="entryFrame"><span class="body_text"><div class="entryFrame"><span class="body_text"><div class="entryFrame"><span class="body_text"><strong>糸井名生（いとい・なおまる）氏</strong><br /><br />1973 年生まれ。名古屋大学工学部情報工学科卒。1996年に渡米し、ミシガン大学コンピューターサイエンスの修士・博士課程へと進学。電子認証などのセキュリ ティプログラムに関連する研究でPh.Dを取得。2001年、サンマイクロシステムズへの入社を機にシリコンバレーへ。アクティブカード社などを経て、 2007年4月Itoi,LLCを起業。</span>現在は、NextLabs, Inc.というスタートアップでエンジニアとしても活躍中。</div><div class="entryFrame"><br /><br />記事についてのお問い合わせは、<a href="mailto:info@svjen.org">info@svjen.org</a> まで。 </div></span></div></span></div></span></div></div>]]>
        
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    <title>「ねじれ国会こそ議員一人ひとりの見識を示す絶好のチャンスだ」</title>
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    <id>tag:svjen.org,2010://1.220</id>
    
    <published>2010-07-29T16:54:06Z</published>
    <updated>2010-07-30T00:03:24Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[トランス・パシフィック・ベンチャーズ（Trans Pacific Ventures LLC）President &amp; CEO安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)&nbsp;今月行われた参議院選挙は与党の過半数割れとなった。また衆参のねじれ現象が起きてしまった。国会運営は難しくなり、多くの議案が「たなざらし」にされる可能性が高まったように思う。だが、ねじれ現象は日本だけの問題だろうか。そうではない。オバマ政権も同じ悩みを抱えている。それでも、医療改革法と金融改革法という難しい法案を相次いで可決・成立させた。日本がアメリカの議院運営から借りる知恵は何だろうか。オバマ政権が誕生した直後は、上院100議席のうち60議席を与党民主党が占め、下院でも435議席のうち民主党が257議席を占めていた。だが、マサチューセッツ州選出の民主党上院議員テッド・ケネディ氏（暗殺されたケネディ元大統領の弟）が2009年8月に死去して状況が一変した。上院の民主党の議席がひとつ減ってしまう可能性がでてきた。元々マサチューセッツ州は民主党の強い地盤であり、ケネディ氏の死去で空白になった議席を民主党の候補者が獲得すると予想していた。ところが、2010年1月に行われた補欠選挙で、共和党候補者スコット・ブラウン氏が当選してしまった。これで民主党59議席、共和党41議席になり安定的な議院運営をするのに必要な60議席を割ってしまった。日本と似たねじれ現象である。この国の上院では、法案の賛成者が議員定数の3/5（100人X3/5＝60人）に達するまでは、野党が議事妨害（Filibuster）できる権利がある。議事妨害とは長時間演説を延々と行う議事引き伸ばし戦術である。これでは2009年12月に上院を通過していた医療改革法案が廃案になってしまう。ただ、ここに抜け道があった。この法案を予算法案として下院が再び可決すれば、上院の再議決を経ずに、大統領が署名して法律として施行できる。だが、オバマ大統領の基本案にいくつもの修正を加えても共和党の賛成を得られる見通しはまったく立っていなかった。それに加えて、民主党からも様々な理由で賛成しない党員が出てきた。下院議長のナンシー・ペロシ女史（民主党）は過半数の賛成票の確保に東奔西走した。民主党の中の反対分子には、彼らの主張を呑みこみ何とか過半数を得られる状況に至った。下院で再び議決に入ったが、結果は賛成220票、反対211票の僅差での可決となった。こうして医療改革法は3月23日にオバマ大統領が署名し法律となった。米国は先進国の中で国民皆保険制度を持たない唯一の国である。健康保険は民間の保険会社が運営しているが、健康保険料が高いために3200万人のアメリカ人が保険に加入できないでいる。今回の医療改革法で国民が誰でも健康保険に加入できるようにした歴史的意義は極めて大きい。日本の常識では考えられないことであるが、歴代の大統領が何度も挑戦して実現できずにきた難問中の難問の政治課題であった。オバマ大統領はもう一つの難問に挑戦した。それは金融改革法案である。サブプライム問題から発生してリーマンショックに至ったアメリカ発の金融不安を今後二度と起こさないようにする金融規制法である。規制される側にはゴールドマン・サックス、JPモルガン等の大銀行が控えており、彼らの強力なロビー活動に抵抗しながらも、上下院の委員会でいくつもの修正案を経て審議されてきた重要法案であった。この春から議論は収束の方向にあった。下院は6月に賛成票237票、反対票192票の大差で可決した。問題は上院であった。当初法案は修正に次ぐ修正でかなり緩やかな規制になったために、民主党の上院議員の中から規制が緩過ぎるとして反対に回る議員が1名出てきた。ところが共和党の中にはマイナーな修正を認めてくれるのなら賛成に回ってもよいとする共和党議員が3名現われた。これによって金融改革法案は今月中に可決され、法律となるのが確実になった。オバマ大統領の粘り腰によってついに超党派での本案が成立した。こうした米国の事情を見ていると、日本でも譲るところは譲って超党派で法案を成立させることは不可能ではないような気がする。党の決めた方針に沿って党員が一致団結して行動することをParty Lineと呼ぶが、これではどこまで行っても「数」の暴力しか残らない。米国の州の中には、党の殻を崩す動きも出てきている。その例がカリフォルニア州である。カリフォルニア州では州知事や上院議員を選ぶときに、まずは共和党と民主党それぞれが党大会（予備選挙）を開き、本選挙に臨む候補者を選出して、本選挙で両党の候補者が一騎打ちで競い合う。この制度では共和党・民主党以外から本選挙でいきなり候補者を出して本選挙で勝ち抜くことは難しい。有権者の価値観が多様化する中で、二大政党制を基盤にした現在の選挙制度は住民の支持を失いつつある。実際の議案の審議についても二大政党の弊害が指摘されてきた。党選出議員はそれぞれの党の主義・主張に従って行動するので、具体的な議案で実質的な討論をすることが少なく、多くの議案が「たなざらし」にされてしまうのである。小さな政府・規制の少ない自由資本主義を主張する共和党は、大きな政府に結び付く議案や、新たな規制導入となる議案には最初から反対し、最後まで反対を貫くのである。カリフォルニア州の財政は破綻寸前の状況にあるが、財政の立て直しを提案する多くの議案が「たなざらし」にされ、州財政は悪化の一途をたどってきた。これに業を煮やしたシュワルツェネッガー知事が、選挙改革に乗り出した。その第一弾が共和党と民主党の予備選挙廃止の提案である。先月、カリフォルニア州の有権者はプロポジション１４（住民投票事項１４）と呼ばれる提案への採決を求められた。プロポジション１４は二大政党の予備選挙に代えて、候補者の所属政党を隠して有権者に投票させ、得票数の高いトップ二人を本選挙での候補者とする制度である。この提案は53.7％の投票者の賛成を得て、来年以降の選挙に適用されることになった。この制度改定によって、党派色の強い主張を繰り返す頑迷固陋な政治家が退場し、党派を超えて問題解決に当たれる柔軟な考え方を持った実務的な政治家が増えてくることが期待されている。日本では去年8月の衆議院選挙で民主党が大勝し、二大政党時代が到来することを予感させた。だが、世界の潮流は違った方向に向かっている。議院内閣制の元祖であるイギリスでは二大政党の保守党・労働党のいずれもが過半数をとれず、最初から連立政権を組まざるを得なかった。そして米国では、連邦レベルでは党派の垣根を越えて問題の解決を志向する動きが顕在化してきているし、州レベルでは二大政党を崩す動きが出てきている。日本が二大政党政治を実現させたときに、皮肉にも世界はこれを崩す方向に歩み始めたのである。日本では党の締め付けがきつく、党が反対の方針で居るのに、賛成票を投じると村八分に遭う危険がある。米国では民主党案に賛成票を投じた共和党議員が党内で冷遇されたという話は聞いたことがない。この国には党と言う大枠はあるものの、最終的には個人の判断を尊重する慣行がある。上院議員が大統領候補になろうとすると、その議員が過去においてどの議案に賛成したか反対したかを徹底的に調べあげられる。その人物の信憑性を図る上で重要な判断材料になっているのである。日本でも政党が「数」で競うのではなく、「質」で競う時代になってきたのではあるまいか。今問われるのは議員一人ひとりの「見識」と「判断力」である。今回の選挙でどの党も一党では過半数をとっていない。政党が分散している今の状況こそ、議員一人ひとりが個人の「見識」と「判断力」を発揮する絶好のチャンスであるように思う。&nbsp; ベンチャーアクセス「シリコンバレーコラム」2010年7月より「「転載）安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)...]]></summary>
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            <category term="SVベンチャートレンド" />
    
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        <![CDATA[<p align="right">トランス・パシフィック・ベンチャーズ（<span>Trans Pacific Ventures LLC</span>）<span><br /></span><span>President &amp; CEO<br /></span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)</span></p><p>&nbsp;</p>今月行われた参議院選挙は与党の過半数割れとなった。また衆参のねじれ現象が起きてしまった。国会運営は難しくなり、多くの議案が「たなざらし」にされる可能性が高まったように思う。だが、ねじれ現象は日本だけの問題だろうか。そうではない。オバマ政権も同じ悩みを抱えている。それでも、医療改革法と金融改革法という難しい法案を相次いで可決・成立させた。日本がアメリカの議院運営から借りる知恵は何だろうか。<br /><br />オバマ政権が誕生した直後は、上院100議席のうち60議席を与党民主党が占め、下院でも435議席のうち民主党が257議席を占めていた。だが、マサチューセッツ州選出の民主党上院議員テッド・ケネディ氏（暗殺されたケネディ元大統領の弟）が2009年8月に死去して状況が一変した。上院の民主党の議席がひとつ減ってしまう可能性がでてきた。<br /><br />元々マサチューセッツ州は民主党の強い地盤であり、ケネディ氏の死去で空白になった議席を民主党の候補者が獲得すると予想していた。ところが、2010年1月に行われた補欠選挙で、共和党候補者スコット・ブラウン氏が当選してしまった。これで民主党59議席、共和党41議席になり安定的な議院運営をするのに必要な60議席を割ってしまった。日本と似たねじれ現象である。<br /><br />この国の上院では、法案の賛成者が議員定数の3/5（100人X3/5＝60人）に達するまでは、野党が議事妨害（Filibuster）できる権利がある。議事妨害とは長時間演説を延々と行う議事引き伸ばし戦術である。これでは2009年12月に上院を通過していた医療改革法案が廃案になってしまう。<br /><br />ただ、ここに抜け道があった。この法案を予算法案として下院が再び可決すれば、上院の再議決を経ずに、大統領が署名して法律として施行できる。だが、オバマ大統領の基本案にいくつもの修正を加えても共和党の賛成を得られる見通しはまったく立っていなかった。それに加えて、民主党からも様々な理由で賛成しない党員が出てきた。<br /><br />下院議長のナンシー・ペロシ女史（民主党）は過半数の賛成票の確保に東奔西走した。民主党の中の反対分子には、彼らの主張を呑みこみ何とか過半数を得られる状況に至った。下院で再び議決に入ったが、結果は賛成220票、反対211票の僅差での可決となった。こうして医療改革法は3月23日にオバマ大統領が署名し法律となった。<br /><br />米国は先進国の中で国民皆保険制度を持たない唯一の国である。健康保険は民間の保険会社が運営しているが、健康保険料が高いために3200万人のアメリカ人が保険に加入できないでいる。今回の医療改革法で国民が誰でも健康保険に加入できるようにした歴史的意義は極めて大きい。日本の常識では考えられないことであるが、歴代の大統領が何度も挑戦して実現できずにきた難問中の難問の政治課題であった。<br /><br />オバマ大統領はもう一つの難問に挑戦した。それは金融改革法案である。サブプライム問題から発生してリーマンショックに至ったアメリカ発の金融不安を今後二度と起こさないようにする金融規制法である。規制される側にはゴールドマン・サックス、JPモルガン等の大銀行が控えており、彼らの強力なロビー活動に抵抗しながらも、上下院の委員会でいくつもの修正案を経て審議されてきた重要法案であった。この春から議論は収束の方向にあった。下院は6月に賛成票237票、反対票192票の大差で可決した。<br /><br />問題は上院であった。当初法案は修正に次ぐ修正でかなり緩やかな規制になったために、民主党の上院議員の中から規制が緩過ぎるとして反対に回る議員が1名出てきた。ところが共和党の中にはマイナーな修正を認めてくれるのなら賛成に回ってもよいとする共和党議員が3名現われた。これによって金融改革法案は今月中に可決され、法律となるのが確実になった。オバマ大統領の粘り腰によってついに超党派での本案が成立した。<br /><br />こうした米国の事情を見ていると、日本でも譲るところは譲って超党派で法案を成立させることは不可能ではないような気がする。党の決めた方針に沿って党員が一致団結して行動することをParty Lineと呼ぶが、これではどこまで行っても「数」の暴力しか残らない。<br /><br />米国の州の中には、党の殻を崩す動きも出てきている。その例がカリフォルニア州である。<br /><br />カリフォルニア州では州知事や上院議員を選ぶときに、まずは共和党と民主党それぞれが党大会（予備選挙）を開き、本選挙に臨む候補者を選出して、本選挙で両党の候補者が一騎打ちで競い合う。この制度では共和党・民主党以外から本選挙でいきなり候補者を出して本選挙で勝ち抜くことは難しい。有権者の価値観が多様化する中で、二大政党制を基盤にした現在の選挙制度は住民の支持を失いつつある。<br /><br />実際の議案の審議についても二大政党の弊害が指摘されてきた。党選出議員はそれぞれの党の主義・主張に従って行動するので、具体的な議案で実質的な討論をすることが少なく、多くの議案が「たなざらし」にされてしまうのである。小さな政府・規制の少ない自由資本主義を主張する共和党は、大きな政府に結び付く議案や、新たな規制導入となる議案には最初から反対し、最後まで反対を貫くのである。<br /><br />カリフォルニア州の財政は破綻寸前の状況にあるが、財政の立て直しを提案する多くの議案が「たなざらし」にされ、州財政は悪化の一途をたどってきた。これに業を煮やしたシュワルツェネッガー知事が、選挙改革に乗り出した。その第一弾が共和党と民主党の予備選挙廃止の提案である。<br /><br />先月、カリフォルニア州の有権者はプロポジション１４（住民投票事項１４）と呼ばれる提案への採決を求められた。プロポジション１４は二大政党の予備選挙に代えて、候補者の所属政党を隠して有権者に投票させ、得票数の高いトップ二人を本選挙での候補者とする制度である。この提案は53.7％の投票者の賛成を得て、来年以降の選挙に適用されることになった。<br /><br />この制度改定によって、党派色の強い主張を繰り返す頑迷固陋な政治家が退場し、党派を超えて問題解決に当たれる柔軟な考え方を持った実務的な政治家が増えてくることが期待されている。<br /><br />日本では去年8月の衆議院選挙で民主党が大勝し、二大政党時代が到来することを予感させた。だが、世界の潮流は違った方向に向かっている。議院内閣制の元祖であるイギリスでは二大政党の保守党・労働党のいずれもが過半数をとれず、最初から連立政権を組まざるを得なかった。そして米国では、連邦レベルでは党派の垣根を越えて問題の解決を志向する動きが顕在化してきているし、州レベルでは二大政党を崩す動きが出てきている。日本が二大政党政治を実現させたときに、皮肉にも世界はこれを崩す方向に歩み始めたのである。<br /><br />日本では党の締め付けがきつく、党が反対の方針で居るのに、賛成票を投じると村八分に遭う危険がある。米国では民主党案に賛成票を投じた共和党議員が党内で冷遇されたという話は聞いたことがない。この国には党と言う大枠はあるものの、最終的には個人の判断を尊重する慣行がある。上院議員が大統領候補になろうとすると、その議員が過去においてどの議案に賛成したか反対したかを徹底的に調べあげられる。その人物の信憑性を図る上で重要な判断材料になっているのである。<br /><br />日本でも政党が「数」で競うのではなく、「質」で競う時代になってきたのではあるまいか。今問われるのは議員一人ひとりの「見識」と「判断力」である。今回の選挙でどの党も一党では過半数をとっていない。政党が分散している今の状況こそ、議員一人ひとりが個人の「見識」と「判断力」を発揮する絶好のチャンスであるように思う。<br /><br /><span><span>&nbsp;</span></span><span><span> </span></span><span><span><p align="right"><span>ベンチャーアクセス「シリコンバレーコラム」<span>2010</span>年7月より「「転載）</span></p><p align="right"><span><span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)</span></span></span></p></span></span>]]>
        
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    <title>坂本明男（さかもと・あきお）氏</title>
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    <published>2010-07-09T17:54:01Z</published>
    <updated>2010-07-10T04:44:46Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[坂本明男（さかもと・あきお）氏 ご経歴- 7/2008 &ndash; 10/2009 Fortinet, Inc. チーフ・ストラテジスト、極東アジアＶＰ　兼　ジャパン社長- 1/2002 &ndash; 6/2008　 IPLocks, Inc（シリコンバレー）　創業者　兼　ＣＥＯ　会社立上げ、製品開発、マーケティング、販売、人事、法務、総務　世界初のデータベース・セキュリティを開発し、世界に販売展開- 3/2001 &ndash; 2/2002 Auraline, Inc（シリコンバレー）　ＣＥＯ会社立上げ、製品開発、マーケティング、販売、人事、法務、総務E-マーケティング ASP　ＮＥＣジャパンにビジネス・トランスファー- 7/1996 &ndash; 2/2001 HolonTech, Inc（シリコンバレー）　創業者　兼　ＣＥＯ　　　　会社立上げ、製品開発、マーケティング、販売ロード・バランサー全世界販売展開、２００名体制- 7/1987 &ndash; 6/1996 NEC America （シリコンバレー）IP Network 事業部長 ＮＥＣ本社　ＩＰネットワークなどの開発・販売 ソフトウェア技術者・主任・課長&nbsp;◆なぜ、起業をしようと思ったのですか？&nbsp;&rArr;常にエキサイトする(情熱を感じる)人生を歩みたいと思い起業しました。エキサイトする人生とは、私の場合、「自分でモノを創り出し、それを多くの人々に使っていただく」ということを指します。私は、NECに在籍していた時から世界に通じる製品を開発し、販売してきました。その時から自分で開発した製品を全世界の人々に使ってもらえることが私の至上の喜びだったのです。「起業をすることによって、自分のアイデアを具現化し、その製品を市場に普及させて多くの人々に使ってもらいたい。」私はこのような想いでインターネット社会の発展に貢献したかったのです。&nbsp;◆起業をするにあたって、ビジネスプランを入念に作成されたと思いますが、どの部分に力を注ぎましたか？&nbsp;&rArr;私は、以下4つの点に力を注ぎました。1、様々な事業アイデアの中から社会貢献できる分野を探すこと。2、一生に一度の人生を賭す価値が自分の事業にあるのかどうか精査をすること。3、事業を興す場所の精査(私の場合はシリコンバレーに決めました。シリコンバレーは自分の事業にとって様々な面でメリットがあったからです。)4、製品の開発にマーケットの声を反映させ、ビジネスプランに落とし込むこと。&nbsp;◆シリコンバレーで起業をするにあたり、苦労したことは何ですか？&nbsp;&rArr;苦労したのは、「セールス」そして「マーケティング(自分の製品がいかに世の中に必要であり且つ重要であるかということを認知してもらうこと)」です。「セールス」や「マーケティング」は相手(お客様)ありきです。しかも全世界のお客様が対象です。また、競合他社に関する情報も必要になります。労力もかかる上に、非常に難しいのです。余談ですが、このような難義の対策として、もちろん有能な人物を雇うことが重要なのは言うまでもありません。しかし、それと同様に、もしくはそれ以上に重要なのは成功事例を早く作り、成功の理由(「なぜ、お客様は買ってくれたのか。」)をきちんと分析することです。そして分析が終わり次第、そのお客様と同じような傾向をもつお客様を対象にセールスを展開していくことが必要になります。銀行をお客様と仮定して説明しますと、中小規模のAという銀行でセールスが成功したのであれば、Aと同じ中小規模のB銀行を対象にセールスを展開していく必要があります。&nbsp;◆シリコンバレーで起業をするにあたり、最もエキサイティングだったことは何ですか？&nbsp;&rArr;CEOが決断したことに社員が100%全力で協力してくれることです。　シリコンバレーは様々な国の出身者が集まっておりますので、色々な意見が出ます。　しかし、一度CEOが決断すれば、皆、目標に向かって協力をしてくれるのです。　日本では、上司の判断に対して部下が陰口を言うなど100%協力してくれる態勢が　整っていないように思います。そのことを鑑みると、このシリコンバレーの社員の姿勢は私にとって非常にエキサイティングに感じるのです。&nbsp;◆起業家に必要な要素は何だと思いますか？&nbsp;&rArr;1、「決断力」2、「エキサイトメント(情熱)を会社で作り出せること」3、「事業の計画性(事業の市場規模を示す力)」特に重要なことは、「2」です。世界で初めての製品をこれから私達が創るのだということをきちんと社員に具体的に示すことが重要です。もちろん、夢を語ることはできても実行力や経営力がないのは論外です。&nbsp;聞き手・筆者　唐松祐太&nbsp;&nbsp;...]]></summary>
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        <![CDATA[<p><span><span><p><br /><span><span>坂本明男（さかもと・あきお）氏</span></span></p><img alt="IMG_0749a.jpg" src="http://svjen.org/archives/IMG_0749a.jpg" width="348" height="268" /><br />
</span><span><span><span><span><table cellspacing="0" cellpadding="0" border="0" width="100%"><tbody><tr><td><div><p><span>ご経歴<span><br /></span></span></p><span>- 7/2008 </span><span>&ndash;<span> 10/2009 Fortinet, Inc. </span>チーフ・ストラテジスト、極東アジアＶＰ　兼　ジャパン社長<span><br /></span></span><span>- 1/2002 </span><span>&ndash;<span> 6/2008</span>　<span> IPLocks, Inc</span>（シリコンバレー）　創業者　兼　ＣＥＯ　会社立上げ、製品開発、マーケティング、販売、人事、法務、総務　世界初のデータベース・セキュリティを開発し、世界に販売展開<span><br /></span></span><span>- 3/2001 </span><span>&ndash;<span> 2/2002 Auraline, Inc</span>（シリコンバレー）　ＣＥＯ<span><br /></span></span><span>会社立上げ、製品開発、マーケティング、販売、人事、法務、総務<span><br /></span></span><span>E-</span><span>マーケティング<span> ASP</span>　ＮＥＣジャパンにビジネス・トランスファー<span><br /></span></span><span>- 7/1996 </span><span>&ndash;<span> 2/2001 HolonTech, Inc</span>（シリコンバレー）　創業者　兼　ＣＥＯ　　　　<span><br /></span></span><span>会社立上げ、製品開発、マーケティング、販売<span><br /></span></span><span>ロード・バランサー<span><br /></span></span><span>全世界販売展開、２００名体制<span><br /></span></span><span>- 7/1987 </span><span>&ndash;<span> 6/1996 NEC America </span>（シリコンバレー）<span>IP Network </span>事業部長 ＮＥＣ本社　ＩＰネットワークなどの開発・販売 ソフトウェア技術者・主任・課長<span><br /></span></span><span><span><p>&nbsp;</p></span></span></div></td></tr></tbody></table></span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><p><br /><span>◆なぜ、起業をしようと思ったのですか？<span><br /></span></span><span><span>&nbsp;</span></span></p><p><span><span>&rArr;常にエキサイトする<span>(</span>情熱を感じる<span>)</span>人生を歩みたいと思い起業しました。エキサイトする人生とは、私の場合、「自分でモノを創り出し、それを多くの人々に使っていただく」ということを指します。私は、<span>NEC</span>に在籍していた時から世界に通じる製品を開発し、販売してきました。その時から自分で開発した製品を全世界の人々に使ってもらえることが私の至上の喜びだったのです。「起業をすることによって、自分のアイデアを具現化し、その製品を市場に普及させて多くの人々に使ってもらいたい。」私はこのような想いでインターネット社会の発展に貢献したかったのです。<span><br /></span></span><span><span>&nbsp;</span></span></span></p><p><span><span><span>◆起業をするにあたって、ビジネスプランを入念に作成されたと思いますが、</span><span>どの部分に力を注ぎましたか？</span><span><br /></span><span><span>&nbsp;</span></span></span></span></p><p><span><span><span><span>&rArr;私は、以下<span>4</span>つの点に力を注ぎました。<span><br /></span></span><span>1</span><span>、様々な事業アイデアの中から社会貢献できる分野を探すこと。<span><br /></span></span><span>2</span><span>、一生に一度の人生を賭す価値が自分の事業にあるのかどうか精査をすること。<span><br /></span></span><span>3</span><span>、事業を興す場所の精査<span>(</span>私の場合はシリコンバレーに決めました。<span><br /></span></span><span>シリコンバレーは自分の事業にとって様々な面でメリットがあったからです。<span>)<br /></span></span><span>4</span><span>、製品の開発にマーケットの声を反映させ、ビジネスプランに落とし込むこと。<span><br /></span></span><span><span>&nbsp;</span></span></span></span></span></p><p><span><span><span><span><span>◆シリコンバレーで起業をするにあたり、苦労したことは何ですか？<span><br /></span></span><span><span>&nbsp;</span></span></span></span></span></span></p><p><span><span><span><span><span><span>&rArr;苦労したのは、「セールス」そして「マーケティング<span>(</span>自分の製品がいかに世の中に必要であり且つ重要であるかということを認知してもらうこと<span>)</span>」です。「セールス」や「マーケティング」は相手<span>(</span>お客様<span>)</span>ありきです。しかも全世界のお客様が対象です。また、競合他社に関する情報も必要になります。労力もかかる上に、非常に難しいのです。<span><br /></span></span><span>余談ですが、このような難義の対策として、もちろん有能な人物を雇うことが重要なのは言うまでもありません。しかし、それと同様に、もしくはそれ以上に重要なのは成功事例を早く作り、成功の理由<span>(</span>「なぜ、お客様は買ってくれたのか。」<span>)</span>をきちんと分析することです。そして分析が終わり次第、そのお客様と同じような傾向をもつお客様を対象にセールスを展開していくことが必要になります。銀行をお客様と仮定して説明しますと、中小規模の<span>A</span>という銀行でセールスが成功したのであれば、<span>A</span>と同じ中小規模の<span>B</span>銀行を対象にセールスを展開していく必要があります。<span><br /></span></span><span><span><span><span>&nbsp;</span></span></span></span></span></span></span></span></span></p><p><span><span><span><span><span><span><span><span><span>◆シリコンバレーで起業をするにあたり、最もエキサイティングだったことは何ですか？<span><br /></span></span><span><span>&nbsp;</span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></p><p><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span>&rArr;<span>CEO</span>が決断したことに社員が<span>100%</span>全力で協力してくれることです。<span><br /></span></span><span>　シリコンバレーは様々な国の出身者が集まっておりますので、色々な意見が出ます。<span><br /></span></span><span>　しかし、一度<span>CEO</span>が決断すれば、皆、目標に向かって協力をしてくれるのです。<span><br /></span></span><span>　日本では、上司の判断に対して部下が陰口を言うなど<span>100%</span>協力してくれる態勢が<span><br /></span></span><span>　整っていないように思います。そのことを鑑みると、このシリコンバレーの社員の姿勢は私にとって非常にエキサイティングに感じるのです。<span><br /></span></span><span><span>&nbsp;</span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></p><p><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span>◆起業家に必要な要素は何だと思いますか？<span><br /></span></span><span><span>&nbsp;</span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></p><p><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span>&rArr;<span><br /></span></span><span>1</span><span>、「決断力」<span><br /></span></span><span>2</span><span>、「エキサイトメント<span>(</span>情熱<span>)</span>を会社で作り出せること」<span><br /></span></span><span>3</span><span>、「事業の計画性<span>(</span>事業の市場規模を示す力<span>)</span>」<span><br /></span></span><span>特に重要なことは、「<span>2</span>」です。世界で初めての製品をこれから私達が創るのだということをきちんと社員に具体的に示すことが重要です。もちろん、夢を語ることはできても実行力や経営力がないのは論外です。<span><br /></span></span><span><span>&nbsp;</span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></p><p align="right"><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span>聞き手・筆者　唐松祐太</span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></p><p align="right"><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><br />&nbsp;</span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></p><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><span><p>&nbsp;</p></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></span></p>]]>
        
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    <title>「シリコンバレーの名物女性経営者、政界進出の意味」</title>
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    <id>tag:svjen.org,2010://1.218</id>
    
    <published>2010-06-30T17:11:48Z</published>
    <updated>2010-07-01T00:13:03Z</updated>
    
    <summary><![CDATA[トランス・パシフィック・ベンチャーズ（Trans Pacific Ventures LLC）President &amp; CEO安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)シリコンバレーの名物女性経営者、政界進出の意味 米国では11月に中間選挙がある。このときにカリフォルニア州知事の選挙と上院議員の選出が行われる。現知事はあの有名なシュワルツェネッガー（共和党出身、元俳優、61歳）である。来年１月に任期満了となるため、新たに候補者を選出しなければならない。候補者選びの民主党と共和党の予備選挙が6月9日に開催された。民主党ではベテラン政治家ジェリー・ブラウン（72歳）が選出された。同氏は1975－83年にカリフォルニア州知事を務めことがあり二度目の知事挑戦である。現在は州の司法長官を務めている。知名度の高さを生かして84％の票を獲得して民主党の州知事候補になった。共和党では、新人メグ・ホイットマン女史(53歳)が選出された。オンライン・オークションの代表企業イー・ベイ（eBay）の社長を務めていたビジネス・ウーマンである。政治家としての経験はない。得票率は64％と対立候補に37％の大差をつけての勝利だった。メグ・ホイットマンは、ニューヨーク州ロング・アイランドの出身で、プリンストン大学を卒業後、ハーバード経営大学院でMBAを取った才媛である。社会人になってからは、プロクター・アンド・ギャンブル社、ウォルト・ディズニー社等に勤務したあと、98年から2008年までイー・ベイの社長を務めていた。彼女が社長になったときのイー・ベイの社員はたった30人で、売上高も4百万ドル（3億6000万円）ほどのベンチャー企業だった。それを10年間で従業員1万5000人、売上高80億ドル（7200億円）の大企業に育て上げた。まさに絵に描いたようなサクセス・ストーリーである。彼女はテレビ・ラジオを通じて大々的な選挙宣伝をした。「今のカリフォルニア州政府を立て直すには自分しかいない、私のビジネス経験がカリフォルニアを救う」。彼女がこの選挙戦で注ぎ込んだ自己資金は7100万ドル（64億円）と前代未聞の規模だった。皆シリコンバレーの金力に驚くとともに、草の根の運動家からは「金で票を買った」と不評を買った。今秋のカリフォルニア知事の選挙戦は、政治経験豊富なベテラン候補者とビジネスの経験しかない新人候補者で争われる。では、上院議員の候補者選びはどうだったのか。カリフォルニア州は現在二名の上院議員を出している。ダイアン・フェインシュタイン女史（76歳）バーバラ・ボクスター女史(69歳)で、いずれも民主党の上院議員である。今秋の中間選挙で任期を迎えるのはボクスター議員であるが、続投の意思表示をしている。1992年から3期上院議員を務めている民主党の大物議員である。ボクスター議員は民主党の予備選挙で81％の高得票を得て再選された。一方の共和党予備選挙では、元ヒューレット・パッカード社（以下HP）社長のカーリー・フィオリーナ女史（5５歳）が選出された。彼女もホイットマン同様、高価なテレビ宣伝をうまく使い選挙運動を展開してきた。彼女が注ぎ込んだ自己資金は550万ドル（5億円）と意外に少ない。彼女の得票率は57％と対立候補に35％の大差をつけた勝利であった。フィオリーナ候補は今秋の中間選挙で、現職ボクスター上院議員に挑むことになる。フィオリーナ女史はスタンフォード大学を卒業したあと、ロードアイランド大学とMITの大学院でMBAを獲得したこれまた才媛である。AT&amp;Tに20年近く勤めて上級役員に昇格した後、HPの社長に迎えられた。社長在職中に創業者ファミリーの反対を押し切ってコンパック・コンピュータとの合併を断行した社長でもあった。フィオリーナ候補はシリコンバレーでは失敗した経営者と見なされている。HP社長の時の評判はすこぶる悪かった。無理な合併をしてHPの財務体質はガタガタになり独特の社内文化は破壊された。株価は社長就任時の1999年から退任時の2005年には半値以下に値下がりした。人の意見を受け入れない独断専行型の経営者で、HPの伝統的な事業部門の売却と大規模なレイオフを行った。在任中に複数の雑誌から「最強の女性経営者」と「史上最悪の経営者」のダブル評価を得た。パフォーマンスの悪さを理由に2005年には社長を追われた経緯がある。HPの今日の繁栄があるのは後任の社長が建て直しを行ったからであると多くの関係者が指摘している。創業者ファミリーとの確執は今でも尾を引いており、ファミリーは予備選挙で彼女の対立候補の後援者になっている。シリコンバレーの起業家が政界に転出するのは今回が初めてではないが、今まで全て途中で落選している。二人の著名な女性経営者が一度に、州知事と上院議員という州の最高ポストを狙って進出するのは初めてである。しかも選挙資金に注ぎ込んだポケットマネーが中途半端な金額ではない。これが草の根の政治運動を展開している人から反感を買ったのも無理はない。カリフォルニア州は民主党支持者の多い州である。人口の2/3は民主党支持者といわれる。歴代の同州選出の上院議員には民主党員圧倒的に多い。シュワルツェネッガー知事は共和党から選出されたが、俳優として知名度の高さで選ばれたので、政党色は強くない。こうした政治環境の中で共和党として戦うのは容易ではない。その上、11月の中間選挙では民主党の大物政治家を相手に戦わなければならない。では、二人の候補者には勝ち目がないのだろうか。「苦戦はするだろうが勝ち目がないわけではない」との見方が支配的である。理由は従来の政党政治に変革を求める声が高まっていることだ。州公務員の組合を押さえきれず、州の財政は年間190億ドル（1兆7000億円）大赤字を出している。州の失業者数は全米平均を大きく上回る12.6％である。従来の手法とは違った形で財政・経済を立て直さなくてはならない。両候補者がビジネスでの実績を強調する理由はそこにある。シリコンバレーは総じて、政治に対して無関心であった。若者が興味本位で開発に熱中して、ヤフー、グーグル、ユーチューブ、ツイッターといったウェブ時代の花形企業を育てた。政治とは無関係である。だから無関心であった。ただ、シリコンバレーの自由を損なうような政治介入は嫌う風潮があった。若者層を中心にリベラルな考えの人が多く、民主党支持層が厚い地域である。だから両候補者が共和党から出馬したことに若干の戸惑いがある。もうひとつの戸惑いはシリコンバレーでの成功によって得た資金を大きく政治に投入したことだ。この地で誕生した金持ちの多くは、得た資金をこの地に還元した。彼らの多くはエンジェル投資家になり、次世代のベンチャー企業を育てるために使った。ところが今回の出馬劇は、当地の著名な金持ちが数十億単位で自分の選挙資金に投入したのである。これはシリコンバレーが変わってきていることを意味するのだろうか。9/11が発生したあとのブッシュ政権時代に、アメリカの安全保障を理由に外国人労働者へのビザ発給枠を極端に絞り込んだときがあった。影響を強く受けたのはシリコンバレーであった。ビザの更新ができなくなった中国人技術者やインド人技術者の多くが本国へ帰国した。シリコンバレーが政治に無関心ではいられない状況が生じた。もうひとつの現象がある。最近ではクリーンテック・ブームに乗って多くのベンチャー企業がこの地で誕生した。オバマ政権になって以降、こうした企業に政府の資金が流れるようになった。クリーンテック企業の経営者たちは首都ワシントンの動きを見ながら自社の立ち位置を決めなければならない。シリコンバレーが従来の「オタク文化」一本槍では成長を持続させるのが難しくなったとの認識がある。こうした「シリコンバレーの政治化」を二人の候補者が象徴しているように思う。だがシリコンバレーが一斉にワシントンの顔色を伺いながら動きだすと、もはやシリコンバレーではなくなる。シリコンバレーが持つ「自由なオタク文化」、「お互いに助け合う」独特のエコ・システムはなくなってしまう。当地住民は二人の当選にクールである。熱狂する様子は全くない。個人が自分の政治的野心のためにやったことだと冷淡である。むしろこうしたことでシリコンバレーが話題になるのは迷惑だといった表情である。だが、これでよいのだ。「政治に無関心なシリコンバレーの伝統」はしっかりと守られているからだ。ベンチャーアクセス「シリコンバレーコラム」2010年6月より「「転載）安藤 茂彌氏 (Shigeya Ando)&nbsp;&nbsp;...]]></summary>
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            <category term="SVベンチャートレンド" />
    
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        <![CDATA[<p align="right">トランス・パシフィック・ベンチャーズ（<span>Trans Pacific Ventures LLC</span>）<span><br /></span><span>President &amp; CEO<br /></span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)</span></p>シリコンバレーの名物女性経営者、政界進出の意味 <p><br /><br />米国では11月に中間選挙がある。このときにカリフォルニア州知事の選挙と上院議員の選出が行われる。現知事はあの有名なシュワルツェネッガー（共和党出身、元俳優、61歳）である。来年１月に任期満了となるため、新たに候補者を選出しなければならない。候補者選びの民主党と共和党の予備選挙が6月9日に開催された。<br /><br />民主党ではベテラン政治家ジェリー・ブラウン（72歳）が選出された。同氏は1975－83年にカリフォルニア州知事を務めことがあり二度目の知事挑戦である。現在は州の司法長官を務めている。知名度の高さを生かして84％の票を獲得して民主党の州知事候補になった。<br /><br />共和党では、新人メグ・ホイットマン女史(53歳)が選出された。オンライン・オークションの代表企業イー・ベイ（eBay）の社長を務めていたビジネス・ウーマンである。政治家としての経験はない。得票率は64％と対立候補に37％の大差をつけての勝利だった。<br /><br />メグ・ホイットマンは、ニューヨーク州ロング・アイランドの出身で、プリンストン大学を卒業後、ハーバード経営大学院でMBAを取った才媛である。社会人になってからは、プロクター・アンド・ギャンブル社、ウォルト・ディズニー社等に勤務したあと、98年から2008年までイー・ベイの社長を務めていた。<br /><br />彼女が社長になったときのイー・ベイの社員はたった30人で、売上高も4百万ドル（3億6000万円）ほどのベンチャー企業だった。それを10年間で従業員1万5000人、売上高80億ドル（7200億円）の大企業に育て上げた。まさに絵に描いたようなサクセス・ストーリーである。<br /><br />彼女はテレビ・ラジオを通じて大々的な選挙宣伝をした。「今のカリフォルニア州政府を立て直すには自分しかいない、私のビジネス経験がカリフォルニアを救う」。彼女がこの選挙戦で注ぎ込んだ自己資金は7100万ドル（64億円）と前代未聞の規模だった。皆シリコンバレーの金力に驚くとともに、草の根の運動家からは「金で票を買った」と不評を買った。<br /><br />今秋のカリフォルニア知事の選挙戦は、政治経験豊富なベテラン候補者とビジネスの経験しかない新人候補者で争われる。<br /><br />では、上院議員の候補者選びはどうだったのか。カリフォルニア州は現在二名の上院議員を出している。ダイアン・フェインシュタイン女史（76歳）バーバラ・ボクスター女史(69歳)で、いずれも民主党の上院議員である。今秋の中間選挙で任期を迎えるのはボクスター議員であるが、続投の意思表示をしている。1992年から3期上院議員を務めている民主党の大物議員である。ボクスター議員は民主党の予備選挙で81％の高得票を得て再選された。<br /><br />一方の共和党予備選挙では、元ヒューレット・パッカード社（以下HP）社長のカーリー・フィオリーナ女史（5５歳）が選出された。彼女もホイットマン同様、高価なテレビ宣伝をうまく使い選挙運動を展開してきた。彼女が注ぎ込んだ自己資金は550万ドル（5億円）と意外に少ない。彼女の得票率は57％と対立候補に35％の大差をつけた勝利であった。フィオリーナ候補は今秋の中間選挙で、現職ボクスター上院議員に挑むことになる。<br /><br />フィオリーナ女史はスタンフォード大学を卒業したあと、ロードアイランド大学とMITの大学院でMBAを獲得したこれまた才媛である。AT&amp;Tに20年近く勤めて上級役員に昇格した後、HPの社長に迎えられた。社長在職中に創業者ファミリーの反対を押し切ってコンパック・コンピュータとの合併を断行した社長でもあった。<br /><br />フィオリーナ候補はシリコンバレーでは失敗した経営者と見なされている。HP社長の時の評判はすこぶる悪かった。無理な合併をしてHPの財務体質はガタガタになり独特の社内文化は破壊された。株価は社長就任時の1999年から退任時の2005年には半値以下に値下がりした。人の意見を受け入れない独断専行型の経営者で、HPの伝統的な事業部門の売却と大規模なレイオフを行った。<br /><br />在任中に複数の雑誌から「最強の女性経営者」と「史上最悪の経営者」のダブル評価を得た。パフォーマンスの悪さを理由に2005年には社長を追われた経緯がある。HPの今日の繁栄があるのは後任の社長が建て直しを行ったからであると多くの関係者が指摘している。創業者ファミリーとの確執は今でも尾を引いており、ファミリーは予備選挙で彼女の対立候補の後援者になっている。<br /><br />シリコンバレーの起業家が政界に転出するのは今回が初めてではないが、今まで全て途中で落選している。二人の著名な女性経営者が一度に、州知事と上院議員という州の最高ポストを狙って進出するのは初めてである。しかも選挙資金に注ぎ込んだポケットマネーが中途半端な金額ではない。これが草の根の政治運動を展開している人から反感を買ったのも無理はない。<br /><br />カリフォルニア州は民主党支持者の多い州である。人口の2/3は民主党支持者といわれる。歴代の同州選出の上院議員には民主党員圧倒的に多い。シュワルツェネッガー知事は共和党から選出されたが、俳優として知名度の高さで選ばれたので、政党色は強くない。こうした政治環境の中で共和党として戦うのは容易ではない。その上、11月の中間選挙では民主党の大物政治家を相手に戦わなければならない。<br /><br />では、二人の候補者には勝ち目がないのだろうか。「苦戦はするだろうが勝ち目がないわけではない」との見方が支配的である。理由は従来の政党政治に変革を求める声が高まっていることだ。州公務員の組合を押さえきれず、州の財政は年間190億ドル（1兆7000億円）大赤字を出している。州の失業者数は全米平均を大きく上回る12.6％である。従来の手法とは違った形で財政・経済を立て直さなくてはならない。両候補者がビジネスでの実績を強調する理由はそこにある。<br /><br />シリコンバレーは総じて、政治に対して無関心であった。若者が興味本位で開発に熱中して、ヤフー、グーグル、ユーチューブ、ツイッターといったウェブ時代の花形企業を育てた。政治とは無関係である。だから無関心であった。ただ、シリコンバレーの自由を損なうような政治介入は嫌う風潮があった。若者層を中心にリベラルな考えの人が多く、民主党支持層が厚い地域である。だから両候補者が共和党から出馬したことに若干の戸惑いがある。<br /><br />もうひとつの戸惑いはシリコンバレーでの成功によって得た資金を大きく政治に投入したことだ。この地で誕生した金持ちの多くは、得た資金をこの地に還元した。彼らの多くはエンジェル投資家になり、次世代のベンチャー企業を育てるために使った。ところが今回の出馬劇は、当地の著名な金持ちが数十億単位で自分の選挙資金に投入したのである。<br /><br />これはシリコンバレーが変わってきていることを意味するのだろうか。9/11が発生したあとのブッシュ政権時代に、アメリカの安全保障を理由に外国人労働者へのビザ発給枠を極端に絞り込んだときがあった。影響を強く受けたのはシリコンバレーであった。ビザの更新ができなくなった中国人技術者やインド人技術者の多くが本国へ帰国した。シリコンバレーが政治に無関心ではいられない状況が生じた。<br /><br />もうひとつの現象がある。最近ではクリーンテック・ブームに乗って多くのベンチャー企業がこの地で誕生した。オバマ政権になって以降、こうした企業に政府の資金が流れるようになった。クリーンテック企業の経営者たちは首都ワシントンの動きを見ながら自社の立ち位置を決めなければならない。シリコンバレーが従来の「オタク文化」一本槍では成長を持続させるのが難しくなったとの認識がある。<br /><br />こうした「シリコンバレーの政治化」を二人の候補者が象徴しているように思う。だがシリコンバレーが一斉にワシントンの顔色を伺いながら動きだすと、もはやシリコンバレーではなくなる。シリコンバレーが持つ「自由なオタク文化」、「お互いに助け合う」独特のエコ・システムはなくなってしまう。<br /><br />当地住民は二人の当選にクールである。熱狂する様子は全くない。個人が自分の政治的野心のためにやったことだと冷淡である。むしろこうしたことでシリコンバレーが話題になるのは迷惑だといった表情である。だが、これでよいのだ。「政治に無関心なシリコンバレーの伝統」はしっかりと守られているからだ。<br /></p><span><span><p align="right"><span>ベンチャーアクセス「シリコンバレーコラム」<span>2010</span>年6月より「「転載）</span></p><p align="right"><span><span>安藤 茂彌氏<span> (Shigeya Ando)</span></span></span></p><p><br />&nbsp;</p></span>&nbsp;</span>]]>
        
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